人生生きてればうまくいかない時が必ずあります。そんな時「自分を信じて突き進め!」というのは、ある意味危険な考えであるというお話です。(あくまで個人的な意見)
その「自分」は、信じていい人?
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仕事などでさしたる結果が残せていない人、上手く物事が運べていない人。
そんな人が、それでも
「結果がどうあれ、自分を信じてこれからもやっていく」「今現在結果が出てないだけで、このやり方で続ければきっとうまくいく」
こう思って頑張る姿は、ある意味立派だと思います。
もちろん結果がすぐには出ないものもあって、「自分の信じた道を突き進む」のは、むしろいいことのように日本では思われています。
しかし突き進むのはいいけど、その道で本当に正しいのかどうなのか。
時には立ち止まって軌道修正する柔軟さも必要です。
にもかかわらずその確認作業を怠って、やみくもに自分を信じるだけでは必ずしもいい結果が出るとは限りません。
特に「自分を信じる」と言ったたところでその「自分」とは「結果を出せない自分」ですから、そもそもそんな人を信じちゃいけないんです。
昔「進め!電波少年」という番組の兄弟番組として「雷波少年」がありました。「進め!電波少年」は90年代の大人気番組で、今人気芸人となった有吉弘行さんなどが新人の頃出ていた番組です。
結構ハチャメチャな企画があり、特に「鬼プロデューサー」と言われる土屋さんが「売れない芸人や歌手」などに世界をヒッチハイクだけで旅をさせる「ヒッチハイクシリーズ」は大当たりで、そこから有吉さん(当時猿岩石というコンビ)がブレイクしたのです。
その兄弟番組の「雷波少年」では売れないバンドにシングルを書かせ、オリコンで初登場20位以内に入らなければ解散とか、無茶なことをやらせる企画がありました。
その中で、その「売れないバンド」が土屋さんに向かって自分たちのこだわりや「これはイケる!」と思ったという自分たちの「直感」などについて語った時、土屋さんが冷たく言い放ちました。
「売れてない君たちの直感は信じられない」
実に厳しいセリフですが正しい言葉でもあると思います。
あと、2018年の夏の甲子園で大活躍し、プロ野球日本ハムファイターズに入団した吉田輝星投手に、甲子園での先輩にあたる斎藤佑樹投手がアドバイスをしたという話を聞いて、解説者の金村義明さんが、
「プロで結果を出せてないヤツのアドバイスには説得力がない」
とコメントしています。こちらも同じです。
結果が出てない人にとっては耳の痛い話かもしれませんがやはり「自分を信じる」ことができるのは「何らかの結果を出せている人」だけだと思います。
また仮に結果が出せていた人でも、時代が変われば急に結果が出ないこともあります。そんな時に過去の栄光にすがりついて「自分を信じ」続けることはかえって自分で自分の首を絞めてしまう結果になる可能性があります。
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では何を信じればいいのか?
それはやはり当然ですが「結果を出している人」です。
どんなにその人の事が嫌いでも「結果を出している」時点ですべてが肯定されるのです。世の中においては、結果を出せていない人がいくらまともそうなことを言ってても信用されません。それが現実です。
そんな人が「自分」を信じ、自分のやり方にこだわっても何一ついいことはありません。
こだわりの強い人というのはある意味「プライドの高い人」です。
譲れないものがある人は頭も固く、物事が上手くいってるときはいいですが、ひとたびかたむくと逆にそのプライドがその人の足を引っ張ってしまうのことになります。
せっかく結果を出している人がアドバイスしても聞く耳持たなかったり、自分のやり方に固執して柔軟な考えが持てなかったりします。
お笑いモンスターと言われる明石家さんまさんでさえこう言っています。
結果が出なくて落ち込む人は、自分をどんなに「デキる人間」だと思ってるんでしょうか。結果が出ているならともかく出てないのなら「自分は全然大したことない、大した才能もない」と現実を素直に受け止める方がいいと思います。
かといって、必要以上に自分を卑下しろと言ってるのではありませんよ。
「もともと大した奴じゃないんだから、自分より上の人に学ぼう」と謙虚になることが大事だと言っているのです。
そういう意味では、逆に言えば今何も結果が出せていない人の方が気が楽かもしれません。
何も信じれるこだわりがないからです。実績がない分、おかしなこだわりに縛られることがありません。もう徹底的に「結果を出している人」の言うことを聞くしかないのです。
そしてその人から学ぶのです。
「学ぶ」とは、「真似ぶ」から来ています。
それこそその人になりきって過ごしてみるくらいでもいいかもしれません。
誰か、尊敬できる「結果を出している人」を見つけてその人の言葉、行動をすべてパクるくらいの気持ちで毎日を生きてみる。
「それじゃ俺の個性が・・」なんて言っててはいけません。
そもそも「結果出てない人」が自分の個性にこだわるのは、まさに
「結果を出せてない人」のマネをしているにすぎないのです。
それでは結果が出るはずありません。
ただ私もこんな偉そうに言っていますが、実は今までそういう「結果も出せていないのに自分のこだわりだけは強い」厄介な人間でした。
特に若い時ほどその傾向は強い。
漫画家を夢見て上京したものの、結果が出せないのにプライドだけは高かった。特にライバルが結果を出せば出すほど焦りが募り、余計に頑固になっていったような気がします。
自分だって大した人間じゃないんです。これからはそんなくだらないプライドや個性は捨てて、年下であろうがキャリアが少なかろうが「結果を出している人」は大尊敬し、その人のマネを徹底的にやっていこうと思っています。
そしてあとは「成功体験を積み重ねる」ことですね。
どんな小さな勝利でも「勝ちは勝ち」です。些細な成功体験を積み重ねて、「成功することが当たり前の人」になる。
「成功者になる」のではありません。微妙なニュアンスの違い、分かりますか?
人はある日突然成功者に「変身」するのではありません。もうすでに成功者としてそこに「存在」しているのです。
結果が出せないと嘆いているあなた、あなたもすでに成功を収めているのです。結果を出している人になりきって、成功者としての人生を、私と一緒に一緒に生きてみませんか?
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