こんにちは。ずっと探していた自転車の鍵が見つかって心底ホッとしているOYUKIHANです。
さて今日は「顔の描き方」についてです。
顔の描き方なんて人それぞれでええんちゃう?
それが個性ってもんやろ。
確かにそうだけど「知っておいて損はない」部分もあるから
おさらいのつもりで聞いて、あとは自分の絵に応用していけばいいのよ。
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どんな顔を描くかはもちろん好みの問題なのでどうこう言いません。ここで説明するのは、絵を描いてる皆さんにとっての共通の悩み(であろう)、真正面顔や右向き顔をカンタンに描ける方法について基本を押さえながら解説していきたいと思います。
顔のパーツの大きさと位置関係
まずは顔の基本的なパーツの大きさと位置関係をおさらいしていきましょう。なんとなくで描くよりきちんと知っておいた方が見栄えが良くなりますし、『なんかよくわからんけどおかしいな』‥というときに修正がしやすくなりますので覚えておきましょう。
顔は「楕円」ではない
まず基本として皆さん顔のアタリを描く時「楕円状」に描いていませんか?ご自身で鏡を見るとわかりますが顔は「楕円ではありません」。
図のように真円の下に長方形、その下に「台形」あるいは「三角形」を反対にした形がくっついているのが「顔」です。
この「長方形の長さ」や顎の形で男性や女性、年齢を表現するのが基本の描き方です。
もちろんそれがわかってて慣れた人が楕円でアタリを描くのはいいですが、まだ慣れてない人、初心者の方はこの基本をまず押さえておいてください。
顔のパーツの大きさと位置関係は図の通りです。
正面から見た顔
横から見た顔
横から見た顔の形も楕円ではありません。俗にアルファベットのPの字に似ていると言われます。
後頭部が丸まっていて、その前の顔部分はほぼまっすぐだからです。
ただ、確かに顔だけで見るとPそのままですが、個人的には鼻の頭から顎にかけてのライン(美容界ではエステティックライン略してEラインと呼びます。)や首の角度から見て「斜めP」が正しいのではないかと考えます。
各パーツのバランスや位置関係は正面顔と同じです。耳は真ん中に引いた縦線より右側、鼻は目の位置から始まります。そしてEラインの角度は大体70°~75°が理想的です。
そして肝心なのはここ!「首はまっすぐではない」という事です。
↑たまにこう描く人がいますが間違いです。
人間の背骨は、腰の腰椎、胸の胸椎、首の頸椎がなだらかなS字状につながっています。
それを体の真ん中を走る「正中線」でバランスを取って立っているのです。
したがってそのSの字の流れで、首は少し斜めに描くのが正しい描き方です。
上下から見た顔
上向いたり下向いたりしたときのバランスは基本「円柱」で覚えます。
「正面顔」の描き方
さて顔の基本を押さえたところで実践編です。
皆さんは「キャラクターの正面顔」をフリーハンドでバランスよく描く自信ありますか?
僕自身もそうでしたが、やはり描き慣れてないとどうしてもバランスや大きさがまちまちでうまく描けないというのが正直なところではないでしょうか。デジタルが使えれば顔半分を描いてコピーして反転・・も使えるかもしれません(厳密にはそう簡単ではない)が、アナログだとそうはいきません。
そんな人に向けて、「正面顔」を簡単にバランスよく描ける方法をご紹介します。
必須アイテムは「方眼用紙」
正面顔を簡単に描くためにはまず必要なものがあります。
それは「方眼紙」です。
原稿用紙や白いノートにそのまま描くやり方だといつまでたっても上達しません。縦と横に線の入った「方眼紙」で練習するのが一番手っ取り早い上達法です。
あるいは原稿用紙に自分で均一の方眼線を書いてもいいです。横線の入ったノートに描くのもいいですが縦の線まで入った方眼紙の方が描きやすいです。
まず先ほどの丸、四角、台形の「顔の基本形」を方眼紙に当てはめ、眉の位置、耳の位置などを決めます。
だいたいの顔のパーツの位置を決めます。
基本形をなぞるようにしてアタリを描きます。
コマ数を数えて、反対側も描きます。
目を描き入れます。
こちらもコマ数、大きさ、線の通り具合などを見ながら反対側を同じように描きます。
アナログでもほぼ違和感のない「正面顔」の完成です。
アナログの場合どうしても細かいところで形がズレてしまうことがあると思いますが、そこは気にせずだいたいで描いていきます。むしろ完全に同じにする方が不自然です。人間の顔は完全な左右対称ではなく、どちらかがズレているのですから。
方眼線をなくした感じを見たいなら方眼用紙の上に薄い紙を乗せてそこに描くとか原稿用紙を乗せてトレースするとかすればできます。
とにかく「感覚」をつかむことが大事。最初はこの練習方法で、手に「距離感」や「大きさ」などを覚え込ませるのです。
そしてこの方法は、「斜め顔」を描く時にも役に立ちます。
斜め顔 右向き顔の描き方
顔の向きに描きやすい、描きにくいってあるの?
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だいたいみんな最初に人物の絵を描く時、顔の向きって決まってることってない?描きやすい方の向きを無意識に描いてる場合が多いからね。
例えば右利きの人の場合、キャラの左側が見えてる顔が描きやすいから、そっちばっかり描いてしまいがちよね。↓こんなふうに。
んなことねーよ、俺はどっち向きの顔でもしっかり描けるぜ!
と言いたいとこだけど確かに描きやすい向き、描きにくい向きってあるよな。
基本的に右利きの場合だと向かって右向き、キャラが左方向を向いた顔が描きにくいと言われてるわね。つまり「描いてる腕の方」をキャラが向いてる顔のことね。
ちなみに「右向き顔」という呼び方に関してですが、個人的にはキャラが左向いてるから「左向き顔」だろうと思うのですが・・世間的には右向き(向かって右)顔と言われているようなので、僕もそう呼びます。
なぜ右向き顔は描きにくいのか?
モノを描くとき、人は手首と指の動きで調節しながら描いています。
ストロークの長い線をフリーハンドで描く場合は、手首を支点にして上から下(つまり振り下ろすようにして)に動かし、指はペンから離れないようにぎゅっと抑える程度で、指先を動かすことはあまりありません。手首の動きも自然で無理のない動き。
だから均一の線が引けるようになるのです。
そしてこの「線の角度」が、左向きの頬のラインとほぼ同じなので「右利きの人」にとっては「左向き顔」が描きやすくなるのです。
しかし右向き顔の頬のラインは、全く反対の動きをしないと描けません。手首を内から外に「払うように」しなければいけないのです。本来手首をそんな風に使うことなどめったにないので力の加減が難しいのです。しかもその時、指もしっかり動かさなければ綺麗な曲線を描くことができません。
したがって均一な線を描くことや、形を整えることが非常に難しいのです。
しかも左向きの顔に描きなれていると目や口のパーツの描き方もすべて逆からになり、なおかつこれから描こうとする場所を手で隠してしまうこととなるので非常にストレスがたまるのです。
結果、「描きにくい方の顔」を描くことが嫌になりどうしても描きやすい方で描いてしまうので、描きやすい方はさらに腕が上達し、逆に描きにくい方は一向に上手くならないという
「顔面格差」ができてしまうのです。
趣味で絵を描いてる人はそれでもいいかもしれませんがプロとしてやっていくなら両方の顔が描けるようにならないといけません。
そのための練習としても、先ほど紹介した「方眼紙」での練習が一番です。
まず方眼紙の上で描きやすい方の向きで顔を描きます。
鼻を中心として、そこから頬の線までのコマ数、目の大きさ、位置などを確認します。
その時の方眼の数や線の通り具合を逆に真似すれば、違和感のない「右向き顔」の完成です。。
もちろんそんなすぐにできるものではありませんから何度も練習が必要です。
最初から一度に描くのは難しいのでアタリの段階では何本も線を引いても構いません。しかしペンで描くときは一本線で描くので、あまり描きすぎたりするとどの線を描けばいいのかわからなくなってしまいます。できるだけ細い線で、ペンで描くときの目安になるようにアタリ線を入れます。
あとここまで細かい方眼線じゃなく、マス目が大きいもの、あるいは自分で下描きの段階で粗目の方眼線を鉛筆で書いてしまうのもアリです。
位置や大きさはわかってもどうしても描きにくい場合は、紙を横にしたりして何とか自分で描きやすい描き方というのを見つける工夫も必要です。
顎のラインなどは上下さかさまの方が描きやすかったりもします。
文字と違って絵には「描き順」なんてないのですから、自信のある線を引ける方法を自分で探せばいいのです。
この練習を繰り返すことで、描きにくい顔の向きも楽々かけるようになります。
あと、聞いた話では「顔のパーツ」から先に描くようにすれば描きやすい、とも聞きますがどうでしょうか。僕はやったことはないのですが、それで描けるようになればそれでもいいでしょう。
まとめ
とにかく、難しいのは形が理解できるようになるまでです。形さえ指が「感覚として」覚えてくれればあとは線を綺麗に描けるように練習あるのみ。
頑張ってね!
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