漫画テクニック 素材&種類別「服のシワ」の描き方 「シャツ」編

243q 漫画テクニック講座 アナログ編

こんにちは OYUKIHANです。

今回はアナログ漫画テクニック 「服のシワ」の描き方です。

ただ服と言ってもいろいろ種類はあるし、今までのようにまとめてやってるとあまりに時間かかってしまうので「一つの種類」に絞って一つずつ記事を書いていこうと思います。

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それってただの「記事数稼ぎ」じゃねえの?

おだまり。

ということで今回は老若男女問わず一番描く頻度が高いであろう「シャツのシワ」の描き方について解説します。

 

シワの描き方その① 「Tシャツ」

 

まずはシャツの中でも定番中の定番「Tシャツ」です。

特に季節を夏に限定せず部屋着としてもよく描かれる服ですので、その構造やシワの出方をよく勉強し、何も見ないでも描けるように練習するといいでしょう。

形は厳密には「T」でなく上向きの矢印

 

上の図でもわかるように、Tシャツと言っても構造的には完全なTの形でなく、肩口からやや下に向かって伸びる、「上向きの矢印」のような形をしています。

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そのため「わきの下」あたりには布が溜まりやすく、重なり具合を表現することが必要になってきます。

シャツの「シワのでき方」基本

基本的なシャツのシワの構造はだいたいこんな感じです。

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シワができる部分は①首元、②胸から下、③袖口、④脇の四か所。

服を体に着ることによって上から下に重力がかかり、そこでできるシワも「下」へ向かって伸びていきます。

起点になるのは「胸」と「肩」。体の中で一番外へ出っぱっていて丸くふくらんでる部分を起点にシワができるわけですが、シャツも丸く縫われているため周りから引っ張り合う形になります。そのため起点になる部分から「八の字」のように末広がりなしわになるわけです(②と③)。

①は首の外側から胸へ布が引っ張られて「逆八の字」の形のシワになっています。

布がどこを起点にして、どこに向かって引っ張られてるかを意識しながら描くことが大事です。

 

シワの種類

シワの形には大まかに分けて次の三つの種類があります。

「引っぱりジワ」

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布が引っ張られてできるシワなどを「引っぱりジワ」といいます。あと体を動かしたり体勢を変えることによってもさまざまな形の「引っぱりジワ」ができます。

「溜まりジワ」

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上に書いたようにわきの下に布が溜まってできるシワのことを「溜まりジワ」といいます。

「重なりジワ」

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腕を上げたり曲げたりすることで布が重なって見えるシワのことを「重なりジワ」といいます。

 

ただ「線」を入れるのでなく「立体感」「デコボコ感」を意識

シワの入れ方で意識しなければならないポイントは、シワは「立体的である」ということ。

山があれば谷がある

特に初心者の方に多いのはこの「シワの山」部分はある程度意識できても「シワの谷」部分に意識があまりいってない人が多いこと。

布が重なったりふくらんだりして「山」ができた分そのすぐ横には「谷」がある。この「谷」の部分を表現できて初めて「立体的なシワ」を描くことができるのです。

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線の抜き大事

そして大事なことはやはり「線の抜き」です。

243jシワは普通「何もない部分」から少しずつシワになっていくのでその境目の部分を「抜き」で表現するのです。はっきりとシワになってる部分とそうでない部分をちゃんと表現することが重要です。

 

長袖シャツ

 

続いて長袖シャツです。

カッターシャツ(学生シャツ)の基本構造

長袖のカッターシャツなどでシワのできる部分はこのあたりです。

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半袖のTシャツとは違ってボタンがあるとそこから布が引っ張られてシワができたり、あとはよく動かす腕の関節あたり、そしてシャツをズボンにインしてる場合は腰のあたりに布が溜まってシワになったりします。

 

特に腕を曲げた場合にできるシワは結構面倒くさく、適当に描いてしまいがちです。

ですが、上に書いたシワの「山」と「谷」の関係、どこから引っ張られてるかという「シワの「起点」を考慮に入れながら描けばそれほど難しくありませんので、自分の中で構造を把握したうえで応用を効かせて描いてほしいと思います。

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肩口を起点にして降りてきたシワが関節部分で折り曲げられて溜まります。そして下から上がってきた布とぶつかるような形になり、その出っ張った「シワの山」に押し出される形でその後ろに「シワの谷」ができるのです。

更にその周りでは「山」と「谷」が交互に力を加え合って、ジグザグに通る「シワの山脈」が形成されます。

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これが長袖の関節当たりの「シワの構造」です。これを基本に、さまざまに応用を効かせてバリエーションのあるシワを作り上げていくわけです。

 

女子の場合はやはり胸を起点に強めのシワができる

女子の制服シャツなどの場合は、やはり胸の周りの布が大きく引っ張られるのでその分シワの形や長さなどが変わってきます。

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線をわりと多めに入れることで胸のふくらみ加減を強調することができます。スカートで留められた部分などの「シワの山と谷」の部分を意識して。

 

ちなみにもカッターシャツワイシャツとも言います。ワイシャツの「ワイ」は英語の「Y」ではなく「ホワイトシャツ」が変化した言い方。でも必ずしも「白いシャツ」だけを言うのでなく、今は色のついたシャツのことも「ワイシャツ」と言います。 カッターシャツは、スポーツ用品メーカーのミズノが作ったスポーツ用シャツのこと。『カッター』とは文房具のことではなくスポーツの試合で客が「勝った勝った」と叫んでるのを見て名付けたそう。

まーた「プチ知識自慢」か(笑)。

 

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シャツの素材によってシワのでき方が微妙に違う

 

学生シャツなどツルツルした素材の場合はTシャツなどと同じように「下側」へ向かってしわができる「縦シワ」が特徴です。

ただYシャツでも「綿」でできたシャツは「シワ」になりやすいので、細かなシワを足したり多少「ゴワゴワ」した感じを出すとそれっぽいです。

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あと体に割とフィットしたハイネックなどのシャツは「横シワ」になることが多いです。

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このように「素材」によっても微妙にシワのでき方が違うので、描き分けたりするとまた「服」のバリエーションが増えて便利になります。

まとめ

 

以上、一番汎用性の高い「シャツ」のシワの描き方でした。

一口にシワと言っても素材や服の種類によって様々な形がある事を頭に入れて描くことであなたの漫画の表現力はさらに上がります。

もちろん必ずしも「リアリティ」にこだわる必要はありません。描きたい人は別ですが。

漫画家さんの中でも「リアル」にこだわってシワの一本一本丁寧に描く人、そこまでリアルではないが自分独自のなシワの入れ方を研究する人、デフォルメ漫画でよく見るようにシワを「簡略化」する人など様々です。

そのあたりはもう作家さんの好みや画風によって変わるのは当然でしょう。しかしいずれの場合もきちんと「基本」を押さえた上でのオリジナリティです。

基本がわかってなければ、自分では「シワ」を入れたつもりでも読者からはただの「汚れ」に見える場合もあります。

どこを起点に、どんなふうにシワが作られてるのかという「シワの基本構造」を、何度も試し描きをすることで頭に入れてしまいましょう。

そのあと独自の表現方法を模索していけばいいと思います。

 

「こういう時はこう」と自分の中で「シワのパターン」を決めるのもアリですね。

がんばってね!

 

次回の「シワの入れ方シリーズ」は「スーツorジャケット」編です。お楽しみに。

 

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