三日間の泊まり仕事
やってきました初出勤日。(二回目) 朝からしとしと雨が降ってましたね。再出発の日はスカッと晴れて欲しかったのですが仕方ありません。
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それにアシスタント時代は、他人の漫画を強制的に手伝わされ(←言い方)、休みは休みで自分の漫画を描かいといけない。そりゃいくら好きなことでもイヤになります。
今度の仕事場は家からオールバス。私の家のすぐ前にバス停があって、乗り換えはあるのですが仕事場の前までバスが走っており割と通勤には楽なところでした。
ただ初日は最寄駅で待ち合わせという連絡が。またも夕方から、しかも雨降りということで気分はまあ良くはありませんでした。でもせっかく紹介してもらったところ。今度こそ出来るだけ長く続けていけるように頑張ろうと気合いを入れ直し、駅に到着。そこから電話を入れると、「今から迎えに行く」とのこと。
待つこと数分、見るからに私より若そうな男性が声をかけてきました。「あれ随分若い人だな、この人が作家さんかな?」と思いましたが
「○○さんですよね?僕アシスタントのYです。」
よく考えれば忙しい作家さん本人が来るはずもなく(来る場合もあります)、やたら腰の低い21歳の先輩アシスタントに連れられて仕事場へ向かいました。ごくごく普通のアパート。(以前のところもそんなひどくはなかったのですが外観が・・ね)
中に入ると、キッチンを改造した仕事場に作家さんともうひとりの方が仕事をしていました。
「は、はじめまして。○○と申します。よろしくお願いします・・。」
前回のことがあるので(笑)今度は少しおとなしめにご挨拶してみました。
「どうも~Uです。話は聞いてますよ~よろしくね~」と、なんだか明るいお声。アシスタントさんも含め、なんだかここではやっていけるかも知れない・・(早すぎ)と私は少し安堵していました。
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実際ここの仕事場の方たちは皆一様に個性的で、明るい人たちばかりでした。さきほど私を迎えに来てくれた若いアシスタントさんはそれでも既にハイレベルの作画テクニックを持っていて、若手のホープという感じ。でもとても明るくハキハキしてて好感の持てる方でした。
そしてもうひとりの先輩アシの方。これがまあなんというか個性の塊のような人。まず全身ミリタリールックで固め戦闘ものやメカ、特に銃関係はめっぽう豊富な知識を持つ おまけに理屈好きで議論好きという、ちょっとそこらの一般人では太刀打ちできそうもない、一癖どころか七癖くらいありそうな人。
まあなんというか いかにも「漫画家の仕事場」っぽい人達がいるという感じ。
何しろ私は前回のことがあるので、仕事場の明るい雰囲気には「ホッ」としたのも事実です。ただまだ仕事自体は始まっていない。ここでなにかミスをしてまたクビにでもなったら流石に立ち直れません。少しは安堵したもののまたすぐ気合いを入れ直します。
さて初めてのアシスタント生活(リスタート)、始まりです。
つづく
(この体験記は不定期更新となります。次に続いたり、しばらく後だったりします。ご了承ください。すぐ続きがお読みになりたい方は、こちらをクリックしてください。)
厳しいながらも楽しいアシ生活スタート! 漫画アシスタント体験記 第16話
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