漫画テクニック クリップスタジオ  ペン設定&筆圧設定やり方解説!

アイキャッチ33 漫画テクニック講座 デジタル編

こんにちは OYUKIHANです。さて今回は・・

クリスタを起動し、初期設定を済ませ、原稿用紙も立ち上げた。さていよいよ漫画描くぞー!

いやまだまだ。その前にしなきゃいけない設定があるのよ。

んだよ、まだあんの?いつになったら漫画描けるんだよー!アナログなら紙とペンがありゃすぐに描けるのに!デジタルってもっと楽に漫画が描けるものだと思ってた!

 

・・・ホントですね(笑)。僕も最初デジタル始めたころは作業を簡単にするためのものなのになんでこんな面倒くさいんだ!と思ったものです。

でも結局長い間使っていく間、あとになって「やってない設定」が出てきたりして、かえって効率の悪い仕事をしていたことに気づいたのも事実です。

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クリスタはホントに漫画描きにとっては「四次元ポケット並み」に便利な道具です。最初の面倒を少し我慢すれば後々ホントに楽になりますので、ここは頑張ってほしい所です。とはいえそこまで難しいものではありませんので安心してください。

 

次にやるのは漫画を描くためのもう一つの大事な道具「ペンの設定」です。

クリスタ ペン 種類とその設定方法

 

自分の意のままにペンを動かし、好みの絵、好みの線を描くためにはこの「ペン設定」は欠かせません。

デフォルトでそのまま使う人もいるかもしれませんがクリスタにはペンの種類やサイズ、筆圧設定など、ペンを自分用にカスタマイズする機能がたくさんありますのでいろいろ試して自分独自の「描き心地」を手に入れましょう。

アナログでは漫画を描くためのペンの種類がたくさんあって、そのペン先やペン軸を一本一本買わないと使えませんでした。しかもペン先は消耗品なので何度も買い替えねばならず、お財布的にも厳しいものがありました。(意外と高いんですよねペン先って💦)

しかしクリスタにはそのペン先がデフォルトで備わっており、種類も豊富。しかも摩耗することもありません。クリスタが使えるうちはずっと最初のまま使えるという、これだけでも「デジタル万歳!」な機能なわけです。

 

ペンが選択できるパレット

 

そのいろいろなペン先が収納されている場所は「サブツール」といいます。サブツールパレットが見つからない時は「ウィンドウ」→「サブツール」で出てきます。そのうえで「ツールパレット」で「ペン」のアイコンをクリックすると、入っているペンが上から並んで出てきます。

クリ20

 

Gペン・・アナログと同じように強弱のついた線が引きやすいペン。kuri2丸ペン・・こちらもアナログ同様。細めで固い線が引ける。流線など効果線を引く時に便利。kuri3カブラペン・・Gペンと丸ペンの間くらいの硬さのペン。丸ペンよりは太いが強弱はつけにくい。kuri4カリグラフィーペン・・ロゴマークなど特徴のある線が引けるペン。kuri5その中で(他にもありますが正直あまり使わない(笑))自分がいつも使っているペン先を選択し、次に「ツールプロパティ」でペンのサイズや入り抜きなどを設定するのです。

 

ペンの設定については、以前の記事で「ペンの太さ」や「手ブレ補正」などに関して書いてますのでそちらも参考にしてください。

 

次に、ペンで実際に漫画を描く際の「筆圧の設定」について解説します。

 

ペンの筆圧設定 やり方解説

 

筆圧とは?

筆圧とは文字通り作画する時にペンにかかる圧力の事。アナログなら力を入れればそのままインクが紙に強く押し付けられて太い線を描くことができますが、デジタルだとインクが付いているわけではないのでいくらタブレットに強く押し付けても線は太くなってくれません(厳密に言うと多少の変化はありますがほとんど一本調子です)。

それをきちんとデータとして記憶することで思い通りに強弱のついた線を描くことができる機能、

それが「筆圧設定」です。

この筆圧設定にもいろいろ種類があります。

筆圧感知設定

これは全体的な筆圧を一定の数値で記憶させる設定です。

どのペンを使ってもこの設定した数値通りに線がひけることになります。

「ファイル」→「筆圧感知レベルの調整」をクリック。

クリ33

すると下のようなダイアログが出てきます。クリ23

この状態で選択したペンで適当に線を描いてみます。筆圧は普段のご自身の力の入れ具合で、意識的に強弱をつけながら描きます。この線はしばらくすると消えます。

引かれた線は瞬時にグラフ化され、どれだけ筆圧がかかったかがよくわかるようになっています。

右上の「調査結果を確認」をクリックすると最終確認としてまたグラフが出ますので、よければ「完了」を押します。気に入らなければ「前の画面に戻る」を押してやり直します。

アップデート後 仕様が変わった?

実は去年のクリスタアップデート以前は最初の「試し描き」をする際

「一つのストロークで調節を行う」と、「複数のストロークで調節を行う」のどちらかが選択できるようになっていました。

「一つのストロークで~」とは、文字通り一本の線の強弱で筆圧を設定する方法で、「複数のストロークで~」は、何本も線を引いた中でその「平均値」を出してくれる機能でした。

しかし今回アップデートされた後のダイアログにはこの記述がないんです。

必ずしもいつも決まった筆圧で描くわけではないので「平均値」でとってもらえるのは非常にありがたかったんですが、クリスタさん何を思ったか「手順をわかりやすくするため」という理由でなくしてしまったそうです。sapo画像引用 CLIP STUDIO PAINTの要望・不具合ボード

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ただ、ガッカリするのはまだ早い(笑)。ここで、今までの「複数のストロークで調節を行う」と同じような効果で設定ができる裏技をご紹介します。

と言ってもプロの方は結構使っている手法なので特に真新しいものではないですが(笑)。

その方法とは「ペンをタブレットから離さずにジグザグで線を引く」というやり方です。

最初にいつもの筆圧で線を引き、その線をタブレットから離さず位置をずらして反対方向へ。そして同じようにまたいつもの筆圧で線を引く。 クリ24これを何度か繰り返します。この時しっかり強弱をつけるのがポイントです。

 

大事なのは決してペンをタブレットから離さないこと。離してしまうとそれを「一本の線」とクリスタちゃんが認識してしまうので次に線を引いた時に前の設定が消えてしまうからです。

一本の線の中で強弱をつけることで平均値が取れるわけです。試してみてください。

 

筆圧影響元設定

次に、もう一つの「筆圧設定」の機能、「筆圧影響元設定」についてです。

これは、使うペンやブラシそれぞれの筆圧を個別に設定するやり方。ペンやブラシごとに設定を変えたい、描き味を変えたいという人はこちらの設定をいじることで好みの線に近づけることができます。

こちらは「ツールパレット」の中の「ツールプロパティ」という項目から設定します。

一番上の「ブラシサイズ」という項目の一番右端にあるマークをクリックすると

クリ25

クリ30

「ブラシサイズ影響元設定」というダイアログが出てきます。

ブラシサイズに影響させる入力の「筆圧」に✔を入れ、横のスライダーを動かし「最小値」にします。その上で下の「筆圧設定」のグラフを今度は自分で動かしてカスタマイズします。クリ32

動かすポイントは自分で増やすことができます。増やしたい箇所にペンを当てるとそこにポイントができ、そのまま横にドラッグするとグラフ自体を動かせます。上下にドラッグするとグラフの線内で動かすことができます。クリ27

いらないポイントはカーソルあてたままダイアログの外まで持っていくと削除できます。

クリ30

あと、ペンを傾けることによってできる角度で筆圧を変える設定や速度によって変える設定などありますが、はっきり言って数値を変えても効果があまり感じられないし(笑)あまり気にしなくていいでしょう。
どうしても気になる人は同じようにチェックを入れてグラフで設定します。ペンを立てると細い線が引け、ペンを寝かせると太い線が引けるという機能です。

まとめ

 

以上漫画を描く前にやっておくべき初期設定②(←誰が決めた(笑))、ペンの筆圧設定のやり方解説でした。

クリスタは多機能なだけに、最初にやっておくべき設定が多くて少々面倒にも感じますが、最初だけです。こういうのをきちんと決めておくと後々が楽になりますので頑張ってやっておきましょう。

特にまだペンタブに慣れてない初心者の方とかは筆圧もバラバラになってしまいがちなので、クリスタちゃんにしっかり「自分の線はこうだよ!」と教え込むことが必要です。彼?はちゃんと答えてくれます。

手ブレ補正など、少し甘やかしすぎなのではないかってくらい便利な機能が備わっていますので、頼る所は頼りつつ上手に付き合っていくことが大事です。

 

さて次はいよいよ『コマ割りのやり方』です。だんだん実践編に向かっていきますのでお楽しみに。

では。

 

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