こんにちは OYUKIHANです。
今日は久しぶりにテクニック講座です。
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漫画を描くとき、キャラクターの衣装って結構決めるの大変だったりしますよね。
いつも決まった衣装があったり(悟空やルフィなど)学園モノなんかは制服でごまかしたりできるのですが、それ以外の日常系漫画だと普段着などは意外にバリエーションが少なくて苦労したりします。
そうかー。そんなに苦労してるから俺の服も描けないんだな。
あんたの場合は単にめんどくさいだけだと思うわよ(笑)。
レイコ先生・・久しぶりに来たと思ったら相変わらず毒舌やなあ(笑)。
夏はTシャツ一枚で何とかなるんですが問題は冬。冬の衣装は描くのも面倒だし、集団になるとなおさらバリエーションなくて困ったりします。
そんな中、主人公にもエキストラにも使えてしかも性別を問題にしない超便利アイテムがあります。
それが「パーカー」です。
今回は「パーカー」の描き方について、その種類や描き分け方も含めて解説したいと思います。
そもそもパーカーとは何か どれくらいの種類があるの?
日本で言われている「パーカー」とは、「フード付きスウェットシャツ」または「フード付きトレーナー」のこと。要は普通のトレーナーにフードがついたものを「パーカー」と呼びます。
そして「パーカー」というのは和製英語です。英語では Hooded Sweatshirt (フーデッドスウェットシャツ) または略してフーディー(Hoodie) と呼びます。
ただややこしいのは「パーカ(parka)」という言葉は実際あって、エスキモー(アラスカなどツンドラ地帯にすむ先住民族)が用いるアザラシやトナカイなどの革で作った防寒服のことを指す「イヌイット語」なのです。
しかし日本では「パーカ」ではなく「パーカー」と呼ばれ、一般的には「フード付きスウェットシャツ」のことを指します。
豆知識自慢はいいから早く
「種類別の描き分け方」ってやつを教えてクレメンス。
はいはい(笑)。
パーカー 種類別描き分け方 気を付けるポイントとは?
プルオーバーパーカー
まずは最もシンプルな形をしたパーカー、プルオーバーパーカーです。
プルオーバーとは、頭からすっぽりかぶる衣類の事。ニットやセーター、ワンピースなども全部このタイプです。それにフードがついたものが「プルオーバーパーカー」です。
紐アリと紐ナシの二つのタイプがあります。
生地がスウェット生地が多いため軟らかい印象。シワや折り目部分などに丸みを意識するとそれっぽくなります。
少しブカッとして体より大きめなため、袖口や裾部分にたるみができる。
「リブ」(袖口と裾についている伸び縮みしやすいように編み込んだ部分)の幅は合わせたものが多いのでその方がきれいに見える。
シワもわりと大きめ、あまり細かく描かない方がゆったりした感じを出せます。
フードの描き方
そしてやはりパーカーで難しい部分と言えばこの「フード」部分でしょう。
フード 構造
いちいち画像調べて描いたりしてると時間かかったりするので、ある程度テンプレートで形を決めてなにも見なくても描けるようになるまで練習するといいですね。
ちなみに、子供服パーカーのフード部分に紐がないものが多いのをご存知ですか?
これは、紐の部分が遊具やドアなどに引っかかってケガをする事故が海外で問題になったのがきっかけです。日本の消費者団体が子供服の安全規格の必要性を訴えた結果、平成27年12月に「JIS L 4129 子ども用衣料の安全性―子ども用衣料に附属するひもの要求事項」が制定されました。
それ以降、紐がある子供服はJIS規格に通らなくなったのです。なので今の子供服パーカーには紐のないものが多いです。
漫画を描く時の参考にしてください。知っている読者なら子供服に紐がないと「おっ、この作者はわかってるな」と思ってもらえるかもしれません。
ただこれはあくまで任意の規格なのでメーカーの判断に頼っているのが現状。ネット販売などではまだ紐付きパーカーは売られてたりします。だからマンガの子供服に紐があっても別に間違いではありません。
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ジップアップパーカー
文字通りジッパー(ファスナー)がついたパーカー。
胸の部分だけにあるものを「ハーフジップ」、羽織れるように下まで全部ジッパーになってるものを「フルジップパーカー」と言います。
重ね着がしやすいようにか、生地が薄手のものが多いように感じます(もちろん厚手のものもあります)。布のたるみ部分などあまり丸みを持たせずパキッとしたタッチで描いたり、前から見た時のフード部分がペッタンコだと薄手の生地 ブカッとしてると厚手の生地など描き分けができるとバリエーションが増えます。
あとジッパーの縫い目部分まで描くとリアリティが増します。ただキャラが小さいとかえって邪魔に見えたりするので場合によっては描かない方がいいという場合もあります
フリーで平行線を描く方法
ジッパーとその縫い目部分など「フリーハンド」で平行な線を描くのは、デジタルなら線をコピペして貼るだけで済みますがアナログだとどうしても線がヨレたり平行に見えなかったりして結構難しいです。
そんなときの解決法としては、全部を描こうとせず一部分を描くことで「読者に線を想像してもらう」という方法があります。
ジッパーはともかく縫い目部分はもともと肉眼では見えないほど薄い線なのでこの描き方の方がそれっぽく見えるのです。
ハイネック(スタンドカラー)パーカー
文字通りハイネックのセーターにフードがついたようなもの。
ジップアップタイプは通常の位置よりさらに上ニッジッパーのトップ部分が来る。
フードはハイネック部分についてたり、襟の中に収納されているものもある。
ジッパーじゃなくてボタンタイプもあります。
マウンテンパーカー
マウンテンパーカーとは、その名の通り元々登山用に作られたフード付きジャケットのことです。アウトドア用に作られているので防水、防風と言った機能性に優れています。
もちろん日常的に着こなしてる人もいます。ダウンジャケットほど大きくもなく動きやすいイメージですね。
素材はナイロンが多いのでシルエットはなんとなくゴワゴワした感じ。描く時は線をシャープにした方がそれっぽく見えます。
ポケットは大きめで、防風のためにマジックテープなどで留められるようになってたりします。
まとめ
以上、キャラの服に困った時の便利アイテム「パーカーの描き方」でした。
一口にパーカーと言ってもさまざまな形やデザインがあり、描き分けられると服のバリエーションも増えていいですよ。
ただ何度も出てくるタイプだとあまりデザイン的に凝ったものとかは作業効率が悪くなるかのせいもあるのでほどほどに。「凝ったパーカー描きたい!」って人は別ですが(笑)。
オリジナルデザインのパーカーを作ってみるのも楽しいかもしれませんね。
ではまた。
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