こんにちは OYUKIHANです。
次から次へと襲ってくるピンチに心が折れそうになりながらも、今日こうして無事に記事が書けたことに心から感謝しつつ今回も張り切ってテクニック講座やっていきたいと思います(なんのこっちゃ)。
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さて今回は久しぶりに「デジタル」での漫画の作り方についての解説です。
デジタル講座もやろうやろうと思いつつ、実際どこから手を付けていいのかわからなくて断片的な記事しか書けなかったんですよね。僕自身も言うほど詳しいわけじゃないし。
でもまあ今現在自分もデジタルでプロの仕事をしているわけで、その中で学んだテクや自分のやり方が少しでも参考になる人がいればという思いで、ほとんど1から頑張って説明していこうと思いました。
まったく知識はないけどこれからデジタル始めようとする人、買ったはいいけど使い方がわからず困惑してる人、ある程度使っているけどさらに勉強したいと思ってる人など幅広いニーズに対応していけるよう頑張りたいと思っているのでよろしくお願いします。

前置きが長いのは自身のない証拠( ̄▽ ̄)。
本格的に漫画を描くならやはりCLIPSTUDIO一択!
今現在、漫画やイラストを描くソフトはたくさん出回っています。無料のものから有料まで幅が広くてどれを選べばいいのかわからないなんて人もいるでしょう。
でもやはりこれから本格的に漫画を描いていきたい、ゆくゆくはプロに‥と考えている人は、迷わず
CLIPSTUDIO(クリップスタジオ)を選ぶべきだと思います。
CLIPSTUDIO(以下クリスタ)は株式会社セルシスが出している漫画制作に特化した制作ソフトです。
ほとんどすべてのプロの漫画家さんが仕事で使っているくらい、優れた性能を持ったソフト。以前はCOMICSTUDIO(コミックスタジオ)というのを出していましたが、さらに性能アップさせて出てきたのがこのクリスタです。
ただやはり、プロ御用達というくらい性能のいいソフトなので、そこそこの値段はします。
ここでクリスタの種類や性能の違い、値段などご紹介します。
クリスタの種類、性能の違いとは?
クリスタには
- Clip Studio Paint Debut(デビュー)
- Clip Studio Paint Pro(プロ)
- Clip Studio Paint Ex(エクストラ)
の3種類があります。
この中でDebutだけはソフト単体で購入することはできません。Pixiv会員向けの特典で提供されたりペンタブを買う時にの付属品としてついていたりします。
それぞれ性能に違いがあり、一番性能が高く機能が充実してるのがEXで、次いでPro、Debutの順です。性能と値段の違いはこちら。
わかりやすく言うとDebutは本当の初心者用、PROは一枚絵などイラストを描きたい人用、EXはプロ漫画家仕様と言ったところでしょうか。ただDebutは何かの付属品としてしか手に入らなかったりするのでどうせ買うならPROか、長く使うつもりで思い切ってEXを買うことをお薦めします。
30日間の無料体験版なども出てますので使いやすい方を選んで買うのもいいかも。
購入方法は?
購入方法としてはダウンロード版、パッケージ版、バリュー版の三種類のやり方があります。
ダウンロード版・・公式サイトから文字通りダウンロードして使う方法。
CLIPSTUDIO公式サイトはこちら
パッケージ版・・家電量販店やアマゾンなどのネットショップで購入する方法。インストールディスクやスタートアップガイドが付属品としてついてくる。シリアルナンバーが書かれてあるので失くさないように注意!
シリアルナンバーとは?
ネットショップでの購入はこちら
バリュー版・・月額や年額で支払うことによって購入する方法。公式サイトから「創作応援サイトCLIPSTUDIO」という専用のサイトへ飛んで手続きする。会員登録(無料)が必要。
バリュー版についての詳しい説明はこちら
一括では買えない人、特に学生さんなどにおすすめはバリュー版ですかね。CLIPに登録して月額500円出せば普通に使えます。もちろんずっと払わなければならないわけではなく一定期間継続すればシリアルナンバーがもらえて「自分のモノ」にすることができます。

つまりローンを組んでソフトを買うってことね。
それぞれの支払い回数と値段はこちら。
PRO | 月額500円 | 11回払い 5500円 |
EX | 月額500円
月額1000円 |
50回払い 25000円
24回払い 24000円 |
財布にも優しいサービスであると同時に、短期間だけ使いたいって人にも便利。いらなくなったら解約もできますしね。ただし続けて使うなら継続で支払い続けなければいけません。いったん解約すれば次に買う時はまた最初からってことになります。(ただし解約から30日間は再開猶予期間となるので期間内なら再契約も可能)
でもやはりこれから先も漫画を続けていくつもりならおすすめはEXです。
はっきり言って性能が段違いです。まあそれだけ値段が違うのですから当然と言えば当然ですが。
そしてクリスタが絵を描くための「デジタルキャンバス」なら次にやはり必要なのはパソコンなどで絵を描くための「デジタルペン」です。
ペンタブレットとは何か? おすすめのペンタブなど
デジタルで絵を描くわけなので当然マウスでは描けません。
専用のタブレットがあるわけですが、またそれも種類が様々。
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ペンタブレット(板タブレット)
まずは一番ポピュラーなタブレットとして広く普及しているのが「板状のペンタブレット(略して板タブ)」です。
まさしくペンの形状をした「タッチペン」を板状の「タッチパネル」に接触させることで絵が描ける。ただし絵は専用のソフトなどを使ってパソコン画面に映し出されるので、アナログのように手元で書くことに慣れてる人は最初は戸惑うかも。
でもアナログの時のように画面が手で隠れることがないので、見やすいという面もあります。あと姿勢を伸ばして描くことになるので漫画描き特有の姿勢の悪さが解消されるかもしれません(ホントか?(笑))
僕自身初めてペンタブを見た時はびっくりしましたよ。「こんな時代になったのか・・」なんて思いましたもん。
この板タブレット(以下板タブ)も、最近では種類も豊富でいろんなものが売られています。でも個人的にはWacomさんがコスト的にも性能的にも一番だと思いますね。
今おすすめのペンタブとは?
あなたがもし学生さんや、デジタル作画始めたばかりの初心者さんならおすすめなのが
ワコムのOne by Wacomという板タブです。値段も買い求めやすいし使い勝手もいいです。
筆圧レベル 2048 描画領域 横216.0×縦135.0mm
Windows7/8/8.1/10 Mac OS X 10.10以降対応。
ただこの商品は本当に「必要最小限の機能」だけが備わっているという印象で、他のペンタブなどにある「ファンクションキー(キーボードの上にあるF1~F12までのキー)」や「傾き検出(ペンの傾き具合によって描きたいニュアンスを表現してくれる機能)」、「テールスイッチ(消しゴム)」などはついてません。
でも個人的にはショートカット設定してればペンタブでファンクションキーを使うことはほぼないし、傾き検出も、クリスタのペン設定をすればさほど気にならない。色塗りとか絵画用のデッサンなどをする際に必要なだけで漫画を描く分にはあまり必要ないかなと。消しゴムも不要。
なので初心者さんが普通に漫画を描く機能としてはこれで充分だと思います。
もう少し出せる人にはこちらワコム ペンタブレット Wacom Intuos Small ベーシック CTL-4100/K0 アウトレットをお薦めします。
筆圧レベル 4096 描画領域 横152.0×縦95.0
Windows7以降(最新のSP適用。Windows 10 Sを除く) Mac OS X 10.11以降 対応。
描画領域はOne by Wacomより狭めですが筆圧レベルは4096あります。
ペンタブ購入の際、注意するポイントは?
ペンタブを買う際に気にするべきポイントとしては、上にも書いている「描画領域」と「筆圧レベル」があります。
描画領域とは?
文字通りペンでタッチして入力できる可動範囲の事。広いほうがもちろん使いやすい。
筆圧レベルとは?
ペンをパネルに置いた時にかかる圧力を感知する機能。数値が高ければ高いほど感度がいいという事になる。低いものだと256から高いものは8192まである。2048は標準。
筆圧レベルの数値が低いものだとペン先の微妙なニュアンスを感知してくれない場合もあり、できるだけ数値が高いものを選ぶのがポイント。でも2048あれば普通に漫画は描けます。
あと上にも書いた傾き検出とか気になる人はチェックすればいいと思いますが、板タブで漫画を描く分にはこの二つを特に注意して購入すればさほど問題はないと思います。OSに対応してるかどうかは基本中の基本ですね。
それとタッチペンはホントに普通のシャーペンなどと同じような大きさのため、失くしやすいです。僕も最近落としたペンを探すのに苦労しました。色が黒いペンは特に見つけにくいと思います。ひもで繋ぐかして予防する必要ありですね。

自分が失くしたからって人も同じと思うなよ(笑)。
スイマセン(笑)。
液晶タブレット(液タブ)
板タブのパネル部分が液晶ディスプレイになっていて、直接画面に描くタイプのタブレットです。
ただ、値段が高い💦。なかなか個人で手に入れるには勇気がいる商品です。
Wacom ワコム 液タブ DTK2260K1D Cintiq 22 FHD ブラック
15.6型フルHD液晶 解像度 1920×1080
筆圧レベル 8192 傾き検知対応
Windows 7/ 8/ 8.1/ 10(最新のSP適用) macOS ×10. 12以降対応
表面もツルツルし過ぎず適度な抵抗感。長時間使用しても余計な発熱はせず快適に使える。結構これ大事なんですよね。作業してて熱いってのはね、不快なんです(笑)。
上を見ればきりがないですがこのあたりが最低ラインとみて購入する方は検討してみるといいでしょう。
「解像度」とは何か?ドットとピクセルの違いって何?
さて液晶タブレットでは、板タブで注意する点である筆圧検知機能などの他にもう一つ気にすべき点があります。それは画像のきめ細かさなどを数字で示す「解像度」です。
解像度とはいわゆる「画像の密度」を表す数字のこと。
その単位はdpi(ディー・ピー・アイ)やpixel(ピクセル)で表示されます。この二つの違いもややこしいです。
「dpi(ディー・ピー・アイ)」とは?
そして1インチの間に「ドット」がどれだけ入ってるかを示す数値、これをdpi「dots per inch(ドット・パー・インチ)」略してディー・ピー・アイと呼ぶのです。
つまり20dpiは1インチの中に20個のドットが存在している、という意味です。
これに対しpixel(ピクセル)という単位もあります。ドットとピクセルはほぼ同じと考えてもいいですが微妙に違いもあります。
「pixel(ピクセル)」とは?
画像を構成する際の最小点がドットなら、ピクセルは「カラー画像を表示する際の最小点」であると言えます。
ドットとピクセルの違いを図で説明すると
となるわけです。
解像度は高ければ高いほどいいのか?
なんとなく「解像度」や「画素」は高い方がきれいに見えるというイメージがあります。まあ間違ってはいませんが、では何でもかんでも高けりゃいいのかと言うとそうでもありません。
解像度が高いとそれを表現するための機材にもそれに見合う高い性能が求められます。
性能が追い付かないとパソコンなどの動作が遅くなったり、出力する際にも大きなデータを扱うので第三者に渡す時など相手にも負担をかけてしまうこともあります。お持ちのパソコンなどのスペックや最適の解像度の目安を参考にして「適度な解像度」で画像を扱うことが大事です。
他にもお絵描きするためのタブレットとして「タブレットPC」や「i pad」などありますがちょっと長くなりそうなのでこの辺で。
まとめ
以上、クリップスタジオの購入法やペンタブレットの紹介、それにまつわる専門用語の解説でした。
まあ詳しい専門用語などは別に覚える必要はないのですが、これから機能や使い方などを説明する際にも必要な知識もあり、一度きちんと説明しようと思っていました。
ソフトに関してはご自身の技術レベルやお財布と相談の上決めればいいでしょう。急ぐ必要ないと思うのでじっくり考えて決めればいいと思います。
次回からは本格的に「デジタルでの漫画の描き方」を、自身の漫画のメイキングも交えながら解説していきたいと思います。
ではまた。
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コメント
とてもわかりやすいです!
私も解像度などわかってたつもりで全然でした(^_^;)
これからクリスタを使う頻度をあげようと思っているところなので大変助かります。
続きも期待しております!
しょこらさん、コメントありがとうございます!
僕もまだまだ勉強中なので一緒に頑張っていきましょう!