こんにちは OYUKIHANです。
今回は「筋肉の描き方」についてのテクニック講座です。
んキャー!まま待ってたのよおお このコーナーを!
早く見せて!人智を超えたトランスフォームが生み出すタンパク質の芸術品を‼ムフー!
れ、レイコ先生?・・
ひとまずレイコ先生には落ち着いてもらって(笑)・・。特に格闘技漫画にかかわらず、美しい筋肉を持った男性キャラの存在はそれだけで画面に華ができます。
スポンサーリンク
昔はあまり筋肉隆々な男性というのは女性からウケがあまりよくありませんでした。
でも「細マッチョ」なる言葉が流行り出してから「ボディビルダーほどではないが、お腹が6つに割れたシャープでカッコいい体」というものに注目が集まり、更には「ライザップ」の流行にもあり、ジムに通う人も増えたのではないでしょうか。割と好意的に見る女性も増えたような気がします。
顔の形だけでなく、体つきをカッコよく描くことでイケメンぶりが倍増され、より魅力的になったりするのです。
ただそれもしっかり「筋肉はどういう風についているのか」を把握しないと、逆にバランスの悪いキャラになる可能性があるので、ここできちんと「筋肉のつき方」を理解しておく必要があります。
筋肉の名称と構造を知る
まずは筋肉がどういう風についているのか、その名称と構造や形について理解しましょう。
各部名称とその役割
✔大胸筋・・・胸全体にわたって延びている。腕の回転の基盤になったり、呼吸を補助する役目をする筋肉。厚い胸板はこの大胸筋が作り出している。
✔三角筋・・・肩の関節を覆うようについている。もちろん腕を動かすための筋肉。
✔上腕二頭筋・・・肘を曲げて前腕を動かす時に使う。俗にいう「力こぶ」。その名の通り筋肉の起始部分が2つに分かれている。
✔上腕三頭筋・・・腕の裏側(背中側)について肘の伸縮wつかさどる筋肉。こちらもその名の通り長頭,内側頭,外側頭の3頭に分かれている。
✔腹直筋・・・いわゆる「腹筋」。体を曲げたり起こしたり、呼吸にも関与している。シックスパックという言葉で知られるように6つに分かれている。たまに遺伝で「エイトパック」になっている人もいる。
✔前鋸筋・・・助骨から始まって肩甲骨の裏側まで伸びている。肩甲骨を動かしたり助骨を動かしたりする筋肉。
✔腹斜筋・・・肋骨とともに胸郭を引き下げ、脊柱を曲げたり骨盤を引き上げる作用をする筋肉。
これらの筋肉は全体的に鍛える事によって、大きく丸く「肥大」します。バランスとしては体のシルエットは全体的に逆三角形を意識するといいでしょう。
一つ一つパーツがわかれていて、それを皮膚で「コーティング」しているわけです。
細マッチョの描き方
筋肉の位置や大きさがわかったら次はその描き方です。
全体的にシャープなイメージがある細マッチョの描き方としては、筋肉にあまり丸みを持たせず、縦長な逆二等辺三角形を意識することが大事。
ポイントは「鎧をつけるように」描く
まだ慣れてないうちは最初からムキムキな人を描こうとしてもバランスが悪くなったりするので、まずは下描きで「マッチョでも何でもない普通の人」を描いてみます。
そこに①筋肉という名の「鎧」を着せていく感覚で描きます。この筋肉のふくらみ具合でマッチョと細マッチョを描き分けるわけです。
それを皮膚でコーティングするようにバランスを見ながらつなげていきます。逆三角形のカッコいい体型を意識します。
②筋肉で膨らんでいるため腕は体から少し離して描くとそれっぽく見えます。
表現方法 タッチの入れ方など
③筋肉の「影」になってる部分に細かく筋を入れる感じでタッチを入れる。盛り上がっている方向を意識して入れるのがポイント。
タッチでなく実践で入れるやり方もある。小さいコマなど、それほどタッチを入れられない時にはこのやり方の方がいいと思います。くぼんでいるところの線を太くベタを入れるような感覚で強調させます。
トーンの入れ方
割と薄めの網トーンなどで影部分に「補助的」に入れる方がいいでしょう。
濃い目のトーンなら削らずにパキッとした感じに入れるとカッコよく見えます。
スポンサーリンク
ゴリマッチョの描き方
筋肉を細マッチョより丸く、太くすればゴリマッチョになります。
表現方法
①ポイントは線の強弱。太い線と細い線を使い分けてメリハリをつけましょう。ゴリマッチョの筋肉は見た目「硬そう」なイメージなのでタッチを多めに入れて「硬さ」を表現します。
②筋肉はパーツごとにつながっているのでつなぎ目部分の谷間と盛り上がり部分の対比を強調することが大事。そのため「影」になる部分が多くなります。思い切ってベタを多めに入れることで「コントラスト」で表現すれば迫力も出ます。
③血管を浮き出させるとより「ムキムキマッチョ感」が出る
筋肉量が多いと筋肉が酸素やその他の栄養分を必要とするので血管は太くなり、目立ちやすくなります。浮き出る血管を所々に描くと「ムキムキ感」が増します。
④腕を上げた時の広背筋の広がりが特徴
ゴリマッチョはすぐ腕を上げたがります(笑)。腕をあげると力こぶや広背筋が強調され、「筋肉アピール」ができるからです。この広背筋の広がりとウエストの細さで「マッチョさ」がより表現できるのです。
トーン
ゴリマッチョは、筋肉の盛り上がりが多いのでトーンも入れやすいです。細マッチョより気持ち多めに入れる感じで「影」を強調すると立体感が出ます。
その他筋肉を描く際、意識するポイントとは
筋肉の肥大は一部分だけに起こるのではありません。全体的に広がることを意識して書くことが大事です。
あと腕だけが異常に太かったり首が細かったりやたら腹筋だけが目立ったりするのもよくありません。実際には一か所だけを鍛えていればそうなりますが不格好に見えます。
バランスを見ながら体型を整えましょう。。
たまに腕全体を太く描く人がいたりしますがこれは間違いです。
肘から手首にかけての部分を「前腕または(下腕)」と言いますが、ここに筋肉はあまりつきません。ついても肘付近くらいで、手首の辺りは骨と腱だけなのでみんな細いです。
わかっててあえて描くならいいですがわからないで描くとただの「わかってないヤツ」になりますので注意しましょう。
筋肉を強調するカッコいいポーズとは
まとめ
以上、細マッチョやゴリマッチョなどの筋肉の描き方についての解説でした。
普通の漫画にはあまり登場しないかもしれませんが、バトル漫画や格闘技漫画などではカッコいいマッチョキャラの存在は不可欠ですからね。
今回もあくまで基本の形なので、自分なりの筋肉の描き方、トーンの入れ方などを工夫してぜひ迫力のある筋肉を描き、キャラのビジュアルや画面に華を添えましょう。
ではまた。
ごッ、ごちそうさまでした‥。
スポンサーリンク
コメント