今度は「レイヤー」についてです。
レイヤーとは絵を描画する画面のことですが イメージとして透明なフィルムのようなもので、何枚も重ねることができます。 アニメで使われる「セル」と同じですね。
使いこなせば実に便利な機能なので是非勉強して使える様にしましょう。
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レイヤーパレット
レイヤー機能が入っているレイヤーパレットはこのようになっています。自分で使いやすいように位置を変えることもできます。
上部の「レイヤー」と書かれている部分にカーソルを当て、そのまま離さずに引っ張ってくれば単独で使えます。
見当たらない場合は隠れている可能性があるので上の
<<マークをクリックすることで出てきます。逆に>>マークを押せば引っ込みます。
このレイヤーパレットに描画するレイヤーを増やして作業するのです。
レイヤーの作り方
レイヤーを新しく作るにはツールバーのレイヤー(赤文字の1)を押すかレイヤーパレットの
左上の部分(赤文字の2)を押すか、
あとはこの部分(赤文字の3)からも作れます。
この「目」の部分を出したり消したりすることでレイヤー自体を見えなくしたりすることができます。
移動はレイヤーにカーソルを当て、ドラッグすることでできます。
削除したい時は下の
ゴミ箱アイコンの所に持ってくればOKです。
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ラスターレイヤーとベクターレイヤー
レイヤーには「ラスターレイヤー」と「ベクターレイヤー」があります。
ラスターレイヤー 透明な方眼紙の網目の部分に、情報が塗りつぶされたものです。デジカメの写真などがそうですね。
ベクターレイヤー 表現される情報は点と点を線でつなぎ合わせたものを数値化したもの。
仕組みは別に覚える必要はないです。何ができて何ができないかを知っておいて使い分けるのです。
ベクターレイヤーで描画された情報は数字なので、絵をコピーしても拡大縮小しても線が劣化しません。オブジェクトを使うことで線の移動が簡単にできます。
ラスターは拡大縮小すると劣化することがあります(網目表現なので拡大するとギザギザに見える)。
線幅修正などはベクターが便利です。ただベクターレイヤーではベタなどの塗りつぶしはできません。ラスターならできます。
このようにそれぞれメリットデメリットがあるので、用途に応じて使い分けることが肝心です。
位置を間違えた!ちょっとした修正に便利
一枚のレイヤーにたくさん描いてもいいのですが、絵を描いてると、きちんと描いたつもりでも後になって「うーん、ここの顔の位置、ちょっと右にずらしたいなあ・・」など、修正したい部分が出てくることがあります。
そんな時アナログだと、ペン入れする前ならともかくペン入れ後ではもう直しようがなく、どうしてもの場合はわざわざホワイトで消して描き直したり下手すると最初から描き直し・・なんてことになります。しかしデジタル作業の場合、レイヤーを分けておけばそのレイヤーだけを動かして移動させることができます。
これは本当に便利です。特に私のようにまだまだ絵が未熟な人間にとっては・・(笑 個人的にはこの「修正が楽にできる」というのが、アナログにはないデジタル絵の最大の利点ではないかと思っています。)
他にもいろいろ機能がありますが、基本的な部分はこのくらいでしょう。 応用編はまた別の機会に記事を書きます。
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