クリップスタジオ 新規作成 やり方と各項目の設定解説!

アイキャッチ28 漫画テクニック講座 デジタル編

こんにちは、OYUKIHANです。

今日はクリスタを使って漫画を描く際の「新規作成」のやり方について解説します。

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クリップスタジオ キャンバス、作品の新規作成

 

前回の記事でご紹介した「環境設定」を済ませたら次にやるのは漫画を描くためのキャンバス、「原稿用紙」の作成です。原稿用紙がなければ何もできませんからね(笑)。

クリスタには作り手の用途に合わせた原稿用紙を作る機能が備わっています。「ファイル」から「新規」をクリックすると様々な数値を設定するためのダイアログが出てきます。

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以前と色合いが変わってちょっと見にくいかもしれませんが💦

作品タイトル、原稿サイズ設定

まずは一番上の「作品の用途」を選択します。

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漫画作品を作るときは左から二番目の「コミック」を選択します。

続いて「ファイル名」を決めます。作品のタイトルか何かでいいでしょう。

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保存先を決めます。右端の「フォルダ」アイコンをクリックすると自身のパソコンのフォルダが参照出来るので、入れておきたいフォルダを選択します。

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次の「プリセット」は、A4版カラーとか、B5版モノクロなど原稿用紙のサイズが並んでいるので自分が使いたいサイズや印刷所で指定された原稿サイズを選びます。

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商業誌ならB4版モノクロ、同人誌ならB5版モノクロあたりがデフォルトです。雑誌などに投稿する場合はそれぞれの出版社の指定のサイズがあると思うので従ってください。

数値をいじって自分独自のサイズを作ることもできます。その際は横のアイコンをクリックすると「プリセットに登録」というダイアログが出ます。

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そこの「プリセット名」の所に自分で分かりやすい名前を入れるかサイズの数値を記入し、OKを押すと登録されて、次から同じサイズの原稿を作りやすくなります。

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細かい原稿設定 解像度、ページ番号など

 

続いてさらに細かな設定に入ります。まず左側の「漫画原稿設定」の項目から順に説明していきましょう。

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最初に書かれているのが先ほど決めた原稿用紙のサイズです。

その下に「裁ち落とし幅」とあります。

この「裁ち落とし幅」を説明する前に、原稿用紙に最初から書かれている「枠線」について説明しておきます。

ここで言う「枠線」とはマンガのコマ枠のことでなく、アナログ原稿用紙にも最初から印刷されている枠線のことです。デジタル原稿にもすでに書かれてあって、それを目安にコマ枠やタチキリなどを設定するわけです。

✔ 原稿用紙の「枠」の各名称と役割

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ピンクで書かれた枠を「基本枠(内枠)」と言って、タチキリも何もない通常の漫画の枠線のことです。

その外にある青い線は「タチキリ線(仕上がり枠)と言い、ここまでが印刷に出ますよ、という目安の線です。

あ、ちなみにこのピンクや青の色は僕がわかりやすいようにつけたものでもちろん原稿用紙自体にはありませんよ。わかってる?あ、そう(笑)。

「作品の用途」で「コミック」を選択した場合、最初の項目で出てくる原稿サイズはこの「仕上がり枠」のサイズです。右から2番目の「すべてのコミック設定を表示」を選択すれば「キャンパスサイズ」や「基本枠」の数字が出てきますがあまり必要ないです。

その「仕上がり枠」の少し外にあるのが「裁ち落とし幅(外枠)」です。原稿の縦横サイズが決まったら次にこの「裁ち落とし幅」を設定します。

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✔「裁ち落とし幅」とは

印刷所で製本する時に、何かの不具合で紙がズレてしまい絵が描いてない所まで映ってしまうというミスがたまにあるので、もしそうなってもいいようにこの線まで絵を描いておきましょうという「目安」になる幅のことです。

心配な人はその外側までしっかり絵を描いていれば、印刷がズレたとしても問題なく雑誌に掲載されるわけです。

印刷所などによって異なるので必要ある方は確認するといいですが、大体は「5mm」の幅で充分ではないかと思います。

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続いて解像度ですが、ここで設定する解像度はあくまで「印刷する場合」の解像度のことで、モニターなどの画質を表す「画面解像度」とは別物です。

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以前の記事で解説したように1インチあたりのドット数で表示したものがこの「解像度」です。したがって印刷する場合の解像度とは「どのくらいのドット数で印刷するか」を決めるためのものなので、仮に印刷しないでWeb上で楽しむだけであればあまり関係ないと言えます。

ただし後で単行本化するなどして紙媒体に移す時のために一応決めておくという形でいいでしょう。

カラーイラストなら大体350dpi、モノクロ原稿なら600dpiが標準です。人によっては1200dpiで作業する人もいますがパソコンなどのスペックによって動きが重くなったりするので注意が必要。よほどのことがなければ600dpiで充分です。

 

次に「基本表現色」を設定します。

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「表現色」とは、文字通り画面の色を何種類で表現するかを表す言葉。

レイヤー一枚ごとにモノクロ、グレー、カラーの3種類の表現色があります。

レイヤーとは何かについてはこちらの記事で詳しく書いてるので参考にしてください。

~モノクロ~

モノクロまたは「モノクロ2階調(2色)」と言います。白と黒の2色のみで構成されているため、線画がシャープに見えます。漫画を描く時は表現色は「モノクロ」にします。

~グレー~

グレーまたは「グレースケール」と言います。白と黒、その他254色のグレーをその明暗(濃淡)だけで表現したものです。

~カー~

約1677万色のフルカラーで表現できます。

 

続いて「基本線数」です。

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これはいわゆる「スクリーントーン」の線数のことなので、特別なことがない限り「60.0」のままで大丈夫です。

 

続いては少し飛ばして「複数ページ」の設定です。一枚絵なら何もしなくてもいいですが『漫画作品』を作るならこの項目にチェックを入れます。

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自分の漫画のページ数を書き込みます。 「対するページを見開きにする」とは、すべてのページを見開きにする設定です。普通の漫画作品であればいじらなくていいです。その下の「右綴じ」「左から」もデフォルトの設定なので何もしません。

次に右側の項目についてです。

 

表紙

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同人誌を作る場合、表紙を作品の中に含めるか含めないかで設定が変わってきます。表紙を含めて作業する場合、表紙と裏表紙も一緒に作られるのでそれを計算の上「複数ページ」に入れるページ数の数値も決定します。

例えば8ページで設定し、表紙をつけると「表紙と表紙の裏」、「裏表紙と裏表紙の裏(ややこしい💦」で4ページ分が「表紙」になります。なので作品の内容部分は3ページ目から6ページの4ページ分となります。

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なので内容が8ページ分あるなら「複数ページ」の中に入れる数字は「12」となります。内容が4ページなら「8」でOKです。

 

例えが極端すぎるやろ(笑)。4ページて。

 

スイマセン・・見た目わかりやすいかと思って(笑)。

 

そして表紙を含める場合は表紙だけ改めて解像度や基本表現色などを設定します。

次の「作品情報」は書いても書かなくてもいいです(笑)。

 

その次に「ノンプル」を設定します。

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ノンプルとはページの下の方に書いてある数字のことで、そのページが何ページかを表すもの。

「開始番号」を決める

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開始番号とは「本文」が何ページ目から始まるかを示す数字です。同人誌などで「表紙」と「裏表紙」を別に設定する場合はこの「開始番号」を「3」からに設定します。つまり3ページ目から本文が始まるという事です。表紙を含む場合は「1」に設定します。

 

一番下の「隠しノンプル」は、その名の通り「隠れているノンプル」のことです。実際に本になった時、綴じてある側ギリギリにノンプルがふられることになります。

印刷所は「必ずノンプルはふってください」と指定してくることが多いです。それでも、見た目を気にしてか見える位置にふりたくない人はこの「隠しノンプル」にチェックを入れるとページを開いてもノンプルが見えなくなって便利です。

 

まとめ

 

以上、クリップスタジオ「新規作成」のやり方についての解説でした。

毎回言ってますがここで説明しているのはあくまで「基本」です。いろいろいじってみてご自身の使いやすい設定を見つけ出すのも楽しいもんです。

とにかくクリスタには様々な機能がありますのでどんなに使っていても「こんな機能があったのか!」と驚かされるばかり。

お前が勉強不足なだけじゃ・・(笑)

まあそうとも言う💦。

とにかく、漫画描きにとってとても楽しいオモチャですが、機能がありすぎて持てあまし、思うように描けなくて挫折するなんて方もいるようです。

このブログではそんな人にも出来るだけわかりやすく解説していきたいと思ってるので、焦らずゆっくり勉強していきましょう。

ではまた。

 

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