漫画テクニック 体の描き方 初心者がまず見るべきポイントとは?

karada18 漫画テクニック講座 アナログ編

こんにちは、OYUKIHANです。

 

今日は「体の描き方」についてです。

まだ描き慣れてない方がキャラクターの体を描くときに気を付けるべきポイントを解説します。

あまりいろいろ書いても長くなったり注意点が増えてしまいかえってややこしくなるので、ピンポイントで少しずつ語っていきたいと思います。

前回で懲りたな。ニヤリッ

 

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体を描くときのポイント 大きさではなく 「パーツの位置」

 

初心者の人が人物の全体像を練習する時必ず言われるのが 「等身を考えて描く」と言う考え方。人間は基本は7等身なので、そこから体の大きさを割り出して描くやり方です。

 

しかしあまりこのやり方はお勧めしません。まあ感覚で知っておきたいという人にはわざわざ止めはしませんが、そもそも漫画を描く時こんなに直立不動なキャラを描く機会があまりないからです。

そして顔の大きさや足の長さなど、作家の個性が出る部分でもあると思うのでここをあまりリアリティにこだわる必要もないと思います。

では初心者がこだわるべき、大事なポイントとは何か。

それは人体のパーツの「位置」です。

ひじの位置やウエストの位置など、作家の個性とは関係なく人体のパーツで「ここはこう」と言う「不動のパーツ」というものがあります。

 

等身で考える

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・全体の大きさは約7~7.5等身

・肩幅は顔の役三つ分 これは作家さんによって変わりますが大体の大きさという事です。

・肘の位置は大体わきの下と股間の半分くらいの位置。

・肘とウエストはほぼ同じ位置。へそはそこより少し下になります。

・女性のバストはトップの位置が肩とひじの真ん中くらいだと綺麗に見えます。いわゆる「胸の谷間」は、わきの下あたりから始まるのが普通。

・膝の位置は足の長さの半分より少し下になります。膝の上の内側部分に大腿骨の出っ張りがあって、そのあたりが真ん中。

 

 

こういった「基本のパーツの大きさや位置を把握しておけば、どんな体勢になってもある程度位置関係が想像できます。

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最初に書いたことを、もう少し詳しく説明したいと思います。

 

一番上で紹介した「正面図」はあくまでパーツの位置と大きさを知るためのものであって決して「正面図」で描く練習をしてはいけない!

 

直立不動の正面図で、人体の全体像を描く練習をしようとしてる人は今すぐやめた方がいいというお話です。

 

なんでなんで?何事も基本は大事でしょ!正面図は人体の基本だからそれを見ながら練習すればいいんじゃないの?

 

オリジナルキャラを描く時、真正面のキャラを描く人なんている?だいたいがこんな感じで描くでしょ。下図

 

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漫画描きがキャラを描くとき「正面図」で描く人はそういません。ほとんどが少し斜めっていたり、自分の好きなポーズで描くでしょう。

だがそれでいいのです。あくまで正面図は「位置や大きさ」を確認するためのもの。それを基本にして好きなポーズのキャラを描き、そこからポーズを変える練習をするのです。

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基本となるポーズは、自分の写真でいいでしょう。それをプリントアウトするなりして基本にし、そこからいろんなポーズを想像して描く練習をするといいと思います。

プリンターが無ければ市販のポーズ集を参考にしたりネットに落ちてる画像を拾ってもいいでしょう。

 

 

正面図で練習はしないこと。
基本のパーツの位置を知り「動きのある絵」に応用させる。

これが「全身を描く」練習をする場合気を付けるべきポイントです。

 

重心を意識することでバランスの崩れをなくす!

 

体全体を描いた時、何かバランス悪いな~と思ったら、それは大体「重心」がずれている時です。

 

重心とは?

重心とは 力の中心となる点。均衡を保つはたらきをするもの。

人間が立っている時 重心はおへその辺りにあると言われています。

 

そこから上下にまっすぐ引いた線が「重心線」です。この重心線を引くことでバランスの狂いを確認することができます。

 

赤でまっすぐ引いた線が「重心線」下図

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重心の確認とは、要するにキャラが地面にバランスよく立っているかを確認するという事です。

たとえファンタジー漫画であっても、キャラクターがきちんと立っているように見えなければ存在感が表現できません。リアル漫画ならなおさらです。

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パッと見てバランスがあってるかどうかわかりにくい時は、原稿を反対にしてみるのも手です。

逆側から見るとパースやバランスの狂いが如実にわかるので気になったら反対にしてみる、という癖をつけるといいでしょう。

 

重心に気をつけながらキャラが地面にちゃんと立ってるか確認しながら描こう。
わからなくなったら原稿を反対にして確認!
面倒でも慣れてないうちは常に確認作業を行いながら練習することが重要です。

 

顔と体のバランスの狂いは積み木でアタリを取って直す!

 

顔だけをずっと書いてて体を描いてないと いざ全身やバストアップを描こうとしても顔と体が合ってないなんてこともよくあります。

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そんな時は「足の描き方」で書いたように「積み木」でアタリを取ってバランスを確認します。
人体が「立体」であることを意識するためにも必要な作業です。
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このアタリは頭、首、肩と上から描いてもいいです。

 

この作業のポイントは、首の向こう側や肩の裏側など「見えない部分」を意識するところにあります。
まだ初心者のうちはこういったやり方でどのくらいの感覚で描けばいいのか、体に覚え込ませることが大事なのです。

 

まとめ

 

以上、基本的な体の描き方のコツを解説しました。

何度も言いますが大事なのは「そのものの大きさ」ではなく「位置関係」「バランス」です。

絵柄には個性があるので、必ずしも本物の人間のような比率にする必要はないですが、

位置関係を把握してうえでいろんなポーズを描く練習をすれば、そのうち見本を見ないでも描けるようになります。

 

 

がんばってね!

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