こんにちは OYUKIHANです。
今日は「髪の描き方」についてです。

なんか「今さら感」満載だな。いの一番に書かなきゃいけない記事じゃないの?

他の記事を書き直してるときに気づいたらしいのよ。黙っててあげるのも優しさってもんよ。
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ツヤベタの記事で少し触れましたが、頭髪の生え方を理解し、髪をしっかり綺麗に描くという「基本」ができていることでツヤベタの処理も生きてきます。
男女別、髪型別の処理の仕方も含めて書いていきたいと思いますので参考にしていただければと思います。
髪の生え方 基本
髪は当然ですが頭全体から生えています。
つむじから生えているわけではありません。つむじはあくまで「毛の流れの始まり」であって「毛の始まり」ではありません。
要するに「木」や「草」の生え方と同じですね。木の根っこに当たる「毛根」がありそこから上に向かって毛は生えます。サイドの髪の毛は「地面」である頭皮が横になっているため横に生えてるように見えますが頭皮に対して「垂直」に生えているという意味では同じです。
そこから伸びて長さが出てくると「重力」の関係で下に下がってきます。
生え始めの毛は太くて強いのですぐには曲がりません。したがって「毛の生え方」の自然な形は下の図のようになります。
この基本を押さえたうえで、髪型や「カット」の種類による髪の描き分け方の解説です。
男性キャラ編
ショート ベリーショート
硬派なキャラにうってつけの髪型ですね。もちろん全部黒髪にする場合は真ベタ(全ベタ)処理もいいですが若い男性やちょっと「チャラい」感じを出したい時は金髪にしてタッチで髪の流れを表現します。
上に書いたように髪が短いと毛先も太く強いのでツンツンと立ってるイメージ。男らしさを強調するにはピッタリの髪型です。
毛先までしっかり描かないとただのボサボサ頭に見えたりもしますので、髪がまとまってる部分、そうでない部分とメリハリをつけ、全体的なバランスを見ながら描きこみましょう。
少し伸ばしたこういうショートもアリです。レイヤーカットでボリュームを少なくして毛先がぴょんぴょん跳ねて活動的なイメージですね。
レイヤーカットとは
なんだか美容師向けのブログみたいになってきました(笑)。
レイヤーとは他の記事でも書きましたが「段」とか「層」という意味です。なので「段カット」とも言います。
頭の上の方の髪は短め、下の髪は長めに残して文字通り「層」を作る髪型。毛量の多い人がボリュームを抑えるためにする髪型です。ワックスをつけて毛先を遊ばせたり←(カッコつけた言い方!)することもできます。
前髪立たせ系 オールバックなどは、生え際の処理が肝心。少しぱらりと髪を垂らしたりするのもポイントです。垂らす前髪の長さにも気を付けて。
ストレート
男性キャラのストレートヘアにもいろいろあって、真面目なガリ勉やオタクキャラ、クールな美少年キャラなど書きわけでイメージが違ったりします。
真面目少年タイプ
クールな美少年タイプ
頭の形がはっきりわかったりするので、下描きできちんと頭を描いてから髪をかぶせる感じにした方が描きやすいです。
ウルフカット
今一番主人公などには定番かもしれません。美少年系、しかもちょっと「ヤンチャな」イメージのキャラには最適です。
ウルフカットとは
こちらも毛先のバランス感覚が大事な髪型です。バランスが悪いと余計なところにボリュームが出るのでこれも頭の下描きをしっかり描いて「立体」を意識して描きます。
髪が重なっている感じを出せれば成功です。あとでホワイトで消すので重なりは気にせず勢いを大事にしましょう。
ただこのあたりになると髪の一本一本の線が長くなってきて、ひと筆では描きにくくなってくるのではないかと思われます。
フリーハンドで長い線を描くやり方
長い線をアナログ線で描くには結構な技術と「慣れ」が必要になります。
こういう線は勢いで思い通りの線が引けるように何本も何本も描いて体に覚え込ませるしかありません。
しかしまだ慣れてない人はそれができないので、勢いで描くと下描きの線とはかけ離れたところへ書いてしまったり、丁寧に描こうとすると力が入って線が『ヨレヨレ』になったりするのです。
そんなときの対処法です。
みなさんは長い線を綺麗な線で引く時、その範囲には限界があるのをご存知でしょうか。
顔の描き方の記事でも少し書きましたが、本来線を綺麗に引くためには
①手首を固定して指だけで引く
②逆に指を固定して手首を動かして引く
の二通りのやり方があります。
その中で「髪を描く」場合、カーブ線が多かったりするため①の「手首を固定して指先だけで描く」という方法がよく使われます。しかしその「指先だけで描く」といっても、その可動範囲はそれほど広くありません。下図A~B
Bから下へ線を引こうとするとどうしても手首あるいは指先もさらに折り曲げなければならず、力の加減に慣れてない人はどうしても線がヨレてしまうのです。
なのでBから下にも線を描かなければならない時はそれ以上描こうとせず、いったん止めてしまうのです。そして紙を動かすなどしてまた描き足すというやり方をします。
常にきれいな可動域で引くようにするのです。
そしてこの後出てきますが、女性などのストレートな長い髪を描く時など「線は長いが割とまっすぐな線」の場合は②の「指を固定して手首を動かして引く」というやり方をします。
要するに「可動域以外」の所で線は描かないことを徹底するのです。
慣れてくれば可動域以外でもきれいに描けるかもしれませんが、できないうちは無理をしない。自分で綺麗な線が引ける範囲を把握し、その可動域に紙の方を合わせるのです。上下反対にしたりね。
もちろん練習で何本も引いて線に慣れることも重要です。
あとは下描きの段階でしっかり一本一本線の置き場所を決めておくこと。下描きを適当に引いては慣れてないうちはペン入れで調整はできません。それができるのはプロだけです。
できないうちはしっかり下描きし、ペンのつなぎ方や、下描き通りの線が引けるよう練習すること。
無理に可動域以外の所の線を引こうとして失敗するよりよっぽど効率的です。
マッシュルーム ロング
カワイイ系の美少年キャラはこんな感じですね。ふわふわと柔らかい感じを出すのがポイント。
柔らかそうな髪をしたキャラは性格的にもふんわりした感じ、逆にツンツンヘアのキャラは硬派なイメージと、髪型によって性格のイメージ付けができたりします。
真ベタ処理でちょっと重たい感じにすると「オタク系男子」にもなったりします。
ロン毛キャラはやはり髪の流れをいかにきれいに、自然に描けるかがポイントですね。上に書いた、指を固定して手首で引く練習で慣れることです。
あとポイントとしては男性の髪なので少し線を太めに描くというやり方もあると思います。女性のような細い紙を表現したいなら細くてもいいでしょうけどね。
少し角を足して「パキッとした印象」にするのも男っぽさが出ていいと思います。
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女性キャラ編
続いて女性キャラいってみましょう。
女性の髪型の種類はホント山ほどあるので全部描いてたら終わりません(笑)。代表的なのを選抜して解説します。
やはり女性の髪は男性に比べて細くやわらかなイメージなので、まとめる髪の束も細めにしたり しなやかさも加えたりしてソフトな髪質を表現します。
ショート ボブ
活動的な女の子に多いタイプの髪型。
適度に髪をばらつかせるのがポイントです。ただ「ボサボサ」にならないように勢いのある綺麗な線を引くことが大事。
男性の髪と違って線は細めに描きます。
顔が丸まって可愛い感じに ふわっとした雰囲気が出せるといいですね。
逆に「ボブヘア」は「大人の女性」を表現する場合にも使えます。
ボブとはそもそも「レイヤー」の入ってない髪型のことで、必ずしも短い髪型のことではありません。
ボブとショートの違いは「毛量」の違いによる「重心」の違いです。ボブはレイヤーを入れないため上部の髪が全体的に長く下までズドンと落ちてる印象。
セミロング
割と平均的なお嬢さんのイメージ。こちらも段を入れてないので髪の下の方にボリュームが出ます。
こちらはいわゆるシャギーカットが入った不揃いの髪。すいたりそいだりして軽い印象を持たせる髪型です。まあ作家さんがそこまで気にして描いてるかどうかは知りませんが(笑)。
髪全体がまとまってると清楚なイメージ、跳ねている毛があると少し活発そうなイメージになります。髪の毛一つで印象は本当に変わりますね。
ウエーブした紙を描くのは技術がいりますが、難しければ上記の「途中でつなげる」パターンで描きます。
この手の髪を描くときは「薄い布切れ」をイメージして流れを決めます。太い部分や細い部分、くっついてる部分と離れてる部分、重なってる部分などメリハリをつけることで単純にならないようにします。
ストレート
定番のロングストレートですがそれでもいろいろありますね。代表的なのを。このあたりの長い髪も上に書いたやり方で練習してください。
いかにも清楚なお嬢様
おでこを出して前髪を分けるとクールな感じ
三つ編み ポニーテール ツインテール
三つ編み
構造まで詳しく知る必要はないんですが(笑)、三つ編みは文字通り髪を三分割して重ねあう編み込み方。
遠めの時は適当でもいいですが近くでしっかり描くときの描き方を解説します。
まず三つ編みの幅と中心を決めます。そのあと下描きを入れます。
あとは三つ編み自体を細くしたり太くしたり、リボンなどでアレンジしたり、いくらでも可愛く見せることができます。
女性なら自分でもできるのでわかりますが、男性が描く場合難しいのは後頭部の構造。
二股の三つ編みの場合は真ん中で髪をバックリ分けるのでこうなります。緩めに分けるかしっかり分けるかでキャラの個性も表現できます。上はゆるふわ女子系。
真面目なメガネ女子系
細かい部分ですが編み込んである部分とリボンなどで縛る部分で髪の表現方法も違います。
ポニーテール
髪の毛を後ろで結んだポニーテール。
文字通り垂れ下がった紙が仔馬のポニーの尻尾に似てるからつけられた名前です。
ポイントはやはり結ばれた部分の絞り具合の表現と、あとは後ろや横から見た場合の構造。
横から見た図
大事なのは、結んだ部分より下の方の髪の毛の表現。
あまりきつく引っ張ると痛いため、少し緩めに結んでいます。したがってその分髪の重さで下に下がります。
後ろから見た図
ポイントは生え際。
横から見た時もそうですが、耳の後ろの毛は実は少し耳から離れて生えています。
なので、描く時も少し耳から離して描くのが正しい描き方となります。
ツインテール
これも定番です。
ポイントは結んである所とそこから出た部分の髪の流れですね。
ちなみに結び目を上の方に持ってくツインテールを「虫」というそうですがそれは一般的なんですかね?(笑)。
触覚に似てるからというらしいですが。
まとめ
いかがでしたか。
一口に髪の描き方といっても髪型は様々なのでやたら長くなってしまいました。
キャラの個性まで髪型で表現できたりするので重要なアイテムですね。
他にもいろいろ髪型はあるし、ご自身で独自の髪型をアレンジしてみるのも楽しいでしょう。
あとあえてここでは割とリアル系の髪型に特化して特集したので、ドラゴンボールやナルトなど、ファンタジーバトル漫画系の、どう生えてるんだかさっぱりわからん髪型は省きました(笑)。
作者がよほど若くて10代くらいなら大丈夫でしょうが、少し年齢が上がってくるとそういった髪型のキャラを描くのはあまり歓迎されないのではと思います。
あえて描く場合でもやはり顔と頭のバランス、生え方などは一応気にして描いた方がいいと思います。
やはり基本は人間が元になってるものですから、そこをあまり外れては「個性」以前の問題になると思います。まずはしっかり「人間」が描けること。当たり前ですが基本中の基本ですね。
ではまた。 あー疲れた‥(笑)
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