マンガ業界裏話 編集さんにもいろんな人がいるって話のpart 3。

編集 所見

こんにちは OYUKIHAN です。

今回は以前にも書いた「変わった編集さんシリーズ(笑)」第三弾です。

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アシスタントをしながらいろんな所へ持ち込んだり投稿したりしてた頃のこと。ある雑誌社に24ページの読み切り漫画を投稿した僕。おかげさまで「準入選」という賞をいただきました。

賞に入選すると、編集さんから電話がかかってきます。その時も投稿して3週間くらいして、ある編集さんから電話がかかってきました。が・・この編集さんというのが曲者で・・もう電話の段階で個人的に「大丈夫かなこの人・・」と思わせてくれる「個性的」な方でした(笑)。

 

編集さんもやっぱり若い方がいい?感覚が「ザ・昭和」な編集さん

だいたいどんな編集さんでも、最初は丁寧な言葉で接してくれます。まあ会ったこともない相手との電話ですから、社会人なら当然です。まあ、僕に電話をかけてきた編集さん(Tさんとしましょう)も、本人的にはそれでも丁寧なつもりだったかもしれませんが・・

 

Tさん「もしもし、ああ俺Tって者だけどよ、お前さんが今度の新人賞で準入選に入ったからよ、その報告と、俺が担当になったからまあ挨拶も兼ねて電話したんだよ。よろしくな。」

僕「あ・・は、はあ・・よろしくお願いします」

Tさん「それでよ、一応授賞式が〇月×日にあるけどよ、その前に話したいから▽日にどこそこの喫茶店まで来いよ。」

僕「は?・・あ・・ああ・・はい」

Tさん「じゃ▽日の午後3時 ○○喫茶店でな。遅れんなよ。」

一方的にまくしたて電話を切るTさん。僕の方もTさんのあまりの剣幕に押されて聞きたいこともロクに聞けず。まあまずは会ってからということで授賞式の前日、出版社の前の喫茶店で待ち合わせることになりました。

 

しかし、当日になって僕は割と早めに出たのですが、指定された喫茶店というのがなかなか見つからなかったのです。

いろいろ探し回ってるうちに結局約束の時間を過ぎてしまいました。するとしばらくして携帯が鳴り、いきなりTさんの怒鳴り声が。

「何やってんだよ!もう時間過ぎてるぞ!待ち合わせに遅刻なんて社会人失格だぞお前!」

最初の電話以上の剣幕で怒られ、僕はすっかり委縮状態。

やっとのことで喫茶店を見つけ中に入ると、楽しげに談笑する客たちとは明らかに温度の違う、店の奥で腕組みをしながらにらみつけるようにこちらを見ている中年男性の姿が(笑)。

直感的に「Tさんだな・・」と思った私は恐る恐るその男性に近づいた。

 

「○○君か?Tだ。」

「あ、は、はいそうです。すみません、遅れてしまいまして・・」

「なにをやってるんだ。▽時に待ち合わせだと言っただろう!最初から遅刻なんて話にならんぞ!」

この人にはどんな言い訳しても通用しないだろうなと思った私はもうとにかく平身低頭。謝り続けるしかありませんでした。

狭い喫茶店の中、延々と立ったまま説教される姿は、他のお客さんにはどんなに哀れに見えたでしょう(笑)。

Tさんは年齢はこの時40いくつのかなりのベテラン。ガタイも大きく見た目的にも少し威圧感を感じるような、正直仕事でなければ絶対付き合いたくないタイプ(笑)。

一通り説教が終わるとようやく席につき、自己紹介とあいさつを兼ねて過去の作品を見てもらうことに。

しかしそこでも出てくるのはダメ出し、説教、批判のオンパレード。

まあそんな大した作品ではないとはいえそこそこの賞を取ったものだったんですが、いい所には全く目もくれず、とにかく気に入らない所をわざわざ探して批判、ダメ出し。

 

いや別にそんな褒めてくれとは思わないですが(少しは思った?(笑))、一ページずつですよ。一ページ一つ一つ悪い所を取り上げてダメ出しばかりされ、先ほど怒られて凹んだばかりなのに追い打ちをかけられて私のメンタルはすでに崩壊寸前(笑)。

しかもダメ出しの内容も、コマ割りの仕方が悪い、このセリフの日本語の言い回しが変だなど、ストーリーや内容に関してではない付随的なものばかり。

やっと内容に関しての意見が出たと思ったら

「こんな暗いマンガじゃなく、スカッと明るいマンガを描け」。

僕がその時持っていったのは少し社会風刺的な、確かにダークミステリー的なものだったんですがアッサリ全否定(笑)。

でも、言われっぱなしは嫌だと思った僕もがんばって「では、どうすれば作品の意図が伝わる内容にできたんでしょうか‥」と、あくまで「この内容」で面白くするにはどうすればいいのかを食い下がって聞いたんですが、

とにかく「明るいマンガを描け」の一点張り(笑)。

まあそれでも、百歩譲って私の漫画へのダメ出しは仕方ないんですよ。実際絵は下手だったし、未熟な所ばかりでした。ストーリー的にも、描き上げた当時は自分では「これは社会を鋭く切った問題作だぜ!」と思ってましたが今見ると‥(笑)💦な部分ばかりですからね。

まあ言ってみれば「つまらない作品」だったんですから。ダメだしされるのは当然だったんですよええ、ええ(ふてくされ(笑))。

 

しかしTさんのダメ出しは、実は私だけにはとどまらなかったのでした。

店員さんのコーヒーの置き方が悪いと店員さんにまで説教。果ては、近くで騒いでるお客さんにまで舌打ちして「うるせえな、もう少し静かにしゃべれよな・・」と悪態。もう少し騒がしければそのお客さんにまで怒鳴りに行きそうな雰囲気。

もうこのあたりからだんだんわかってきます。このTさんという方のキャラクターというか性質が。

なんか見たもの聞いたもので気に入らないことがあるととにかく文句言わないと気が済まない人。

いますよねそういう人。

偏見を承知で言うと結構中年のオッサンに多い気が‥💦もちろんみんながそうとは言いません。温厚なオッサンもいます(笑)。

でも下手をするとパワハラと言われかねない、「今時の若い者は」が口癖のような見た目も性格も「ザ・昭和」な人、あなたのまわりにもいませんか。

そうだな‥わかりやすく今のイメージで言うと「梅沢冨美男」さんのようなタイプかな。一番付き合いたくないオッサンでしょ(笑)。Tさんはそんな方だったのです。

正直「なんか嫌なタイプに当たっちゃったなあ・・。こんな人とこれから付き合っていかなきゃならないのか・・」と憂鬱さ満点で辛い時間を過ごす僕でした。

 

しかしそんな思いとは裏腹に、僕はしばらくこのTさんに振り回される羽目になるのでした‥

つづく
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