スクリーントーンテクニック 雲の削り方いろいろ

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今日はトーンテクニックの中でも汎用性の高い、「雲」の削り方です。

様々な形の雲を自由自在に削れれば、心象表現演出効果などに役立てることができます。

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普通の雲

まずは通常の雲です。 鉛筆でアタリを入れ、 大体の大きさと位置を決めます。

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風向きを設定し、流れを意識しながら削っていきます。カケアミを描く要領でボカしたり、ボカさずにパキッと削る場所など、メリハリをつけるのがコツです。

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手前の雲は大きく、遠くの雲は小さくするなどして、距離感をつけるのも重要です。

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入道雲

夏空にモクモクと浮かぶ入道雲。夏を表現するアイテムとして場面転換の時によく使われますね。

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入道雲は大体夏の空に出ますので、日差しが強くカラッとしてるイメージ。 空トーンも普通の網トーンでなく、グラトーンを使う方がそれっぽく見えます。

雲のモコモコ感を意識しながら形を作っていきます。

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次に影の部分を作ります。ここは61とかの方がいいと思います。光源を決めたらそこから丸みを帯びた雲の形を設定し、下の部分に影を入れます。

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影の部分に削りを入れて調節します。

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細かな雲を描いたり、 下の方を薄く筋状にすると雰囲気が出ます。

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夕焼け雲

雰囲気を出すのにぴったりな夕焼け空。 そこに夕陽なんかも足すと演出効果は満点です。上手な夕焼雲を作れれば、作品を一段グレードアップできます。

使うのはやはりグラトーン。雲の影のつけ方で青空、夕暮れなど使い分けができます。

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そこに夕陽を足します。 夕日はデジタルなら一発で描けますが、アナログだと綺麗に丸くカットするのが大変です。昔はコンパスで円を描いて、ちまちま削ったものですが今は普通に「コンパスカッター」「サークルカッター」がホームセンターや大きな文具店などで売ってるので、それを使えばきれいな円が描けます。もちろんネットでも買えます。

大きなとこなら100円ショップでも売ってるらしいですが性能はどうなんでしょう。メモリがみにくいだけで性能は変わらんという人もいます。

安くて切れればそれに越したことはないので見つけたら一度買ってみてください。

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雲を削ります。影をつけるため少し大きめに削るのがコツです。そして昼間の雲と違い、少し筋状の雲にするとそれっぽく見えます。
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雲と重なっている太陽の部分を削ります。

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雲に影を付けます。ここは同じくグラトーンを使います。光源は太陽にあり、そこから逆光になるので、夕日にかかっている部分は暗め、夕陽から遠い部分は明るめにします。

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夕陽から上の雲は下から光、夕陽にかかる雲は逆光で上下にうっすら光と、光源によって削る場所を考えて削ります。

細かい雲を削って調子をつけ、下の方はカスミがかかってるように細かい筋状の雲をつけて出来上がり。

いかがでしょうか。一口に雲と言ってもさまざまで、その表現ひとつで作品の雰囲気が変わります。

いろんな削り方を工夫してみるのも面白いかもしれませんね。

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コメント

  1. 海斗 より:

    はじめまして。漫画家を目指している者です。ブログの記事いつも楽しみにしています。
    スクリーントーンの使い方で質問が2つあります。
    1つ目はトーンを削った後、トーンの切ったところが黒くなってしまいます。消しゴムをかけても汚ないままです。どうすれば綺麗にできるか、コツなどはありますか?
    2つ目は、ぼかしの削りの時と、トーンフラッシュなど細かい削りの時とでは、トーンに当たるカッターの場所は違うのでしょうか?
    カッターの刃のどの部分を使って削ると綺麗にできますか?

    お手数をおかけしますがブログで紹介していただけないでしょうか?

    • oyukihan より:

      海斗さん、コメントありがとうございます。返信が遅れてしまい申し訳ありません。
      お答えする前に、少し質問してよろしいでしょうか。トーンを切ったところが黒くなるとのことですが、要するに「トーンと原稿の境い目の部分」の事でしょうか。
      違うのであればご説明いただけるとありがたいです。
      そこの部分の事だと仮定するならば、確かにトーンを貼るということは原稿との間に段差ができるわけで、そこに「削りカス」がたまってしまい不用意に触ったり消しゴムをかけるとこすれて黒くなることはあります。
      対処法としてはその「トーンと原稿の境い目」部分に、「マスキングテープ」を貼ったり「手敷き紙」を置いてガードする方法があります。
      (「手敷き紙」は、描いてるうちに手アカが原稿に付着して汚れるのを防ぐために手と原稿の間に敷く紙の事です。なんでもいいですがもちろん白い紙で、コピー紙の残りでいいです。新品だともったいないので原稿をコピーした裏側を使うとかプロでもやっています。 あと白い手袋をはめるとか。)
      もちろん「綺麗に作業する」に越したことはありませんが、マンガ作業は結構思わぬところで汚れてたりするので、「いかに汚さないか」ではなく「いかに汚れても大丈夫なように準備するか」だと思います。
      それでも気になるのであれば、削りカスが原稿に定着してしまう前にやはりこまめに羽ぼうきなどで「払う」ことですね。
      どうしても汚れが取れない時は全ての作業が終わった後にミスノン等の「修正液」を使ってホワイト修正するしかありません。消しゴムは逆に汚れを広げてしまう可能性があるので、あくまで鉛筆線を消すだけにしておいた方がいいと思います。
      削るときのカッターの当て方については後日あげたいと思いますのでお待ちください。
      ご質問ありがとうございました。また何かありましたらいつでもどうぞ。
      今後ともよろしくお願いいたします。