ベタフラ、ウニフラ、カケアミ・・ マンガの基本的効果線の描き方

kaku1 漫画テクニック講座 アナログ編

効果線

 

 

漫画でよく見る、キャラクターの心理や状況を効果的に表現する方法として使われているのが「効果線」というものです。

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効果線にもいろいろあって、「速度」を表現するのも「効果線」または「流線」などと呼ばれます。いずれも技術がいるものですが慣れればそこまで難しいものではありません。むしろ大事なのは「根気」です(笑)。途中で嫌になってしまうことがあるため、雑な描き方になってしまって綺麗に見えないのです。最初は少しでいいので「丁寧に描く」訓練をし、だんだんと時間を延ばしていく。一度綺麗に描けるようになればそこまで苦しくありません。

みんなやはり「目に見えた成果」が欲しいんですよね。気持ちはわかります。ですから少しずつでいいんです。最初からいっぺんにやろうとしないこと、これが「コツ」かもしれません。

 

ベタフラ 

漫画でお馴染み、主人公の心情表現や演出効果などに使われる特殊技術です。

はじめは難しく感じるかもしれませんが、これも慣れてしまえば自分なりの変化も付けられ、自分の漫画にも活かせます。ぜひ頑張って習得しましょう。

 

betahura

 

まず描きたい形にアタリを入れます。

 

betahura2

中心のバツ印に向かって定規を当て、線がくさび状になるように形をイメージしながら引いていきます。

 

betahura3

 

一通り描いたら周りをベタでなじませて完成です。線同士が近いのでインクが擦れたり滲んだりしないように気をつけて。あと消しゴムもしっかりインクが乾いてるのを確認して行いましょう。綺麗に描けたのに台無しになることがあります(経験談)。

 

ウニ

 

 

ウニもやはり同じように「抜き」が命です。

 

ウニ2

 

特にウニは線を入れるときにも注意が必要です。

線の両側が「抜けている」ことが大事。普通の線の時のように初めから力を入れていては引けません。

例えはおかしいですが飛行機で言う「タッチアンドゴー」って知ってますか?いわゆる飛行機が着陸したあと、その足でまた離陸するアレです。

まさにあんな感じで、ペンを原稿に飛行機の着陸のようにゆっくり近づけ、滑らせるようにだんだん力を入れていく。そのあとまた滑らせるように抜く。これは感覚の問題なので説明が難しいですがそんな感じです。

いろんなバリエーションがありますので、様々なマンガを見て参考にするといいでしょう。

 

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カケアミ

 

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これもマンガの基本テクながら、なかなかに難関です。マスターできればほぼペンを自由に操れる達人になったと言ってもいいでしょう。ペンに慣れる練習のためにも何度も繰り返して体に覚え込ませましょう。

作家さんによって好みが分かれますが基本は同じです。

一個一個単体で描く場合もあれば つなげていくパターンもあります。

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ナワアミ

 

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初めにアタリをきちんと取ることが大事です。イメージできなければ下描きで線自体を描いてもいいでしょう。

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初めに描いた線の真ん中あたりからわずかに角度を変えて描き始めます。

 

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イナズマ

 

これも自分で出来たらカッコイイですよね。え?トーンで代用するから大丈夫?いやまあまあ、自分ごのみのイナズマが描けたほうがいいじゃないですか。練習のつもりでやってみましょう。

作家さんによっては描かせるところもまだありますから。なんでもできるに越したことはありません。

 

inazuma

 

同じようにアタリから入ります。いろんな形のイナズマの資料があるので参考にして自分で雰囲気を掴みましょう。

 

inazuma2

inazuma3

 

基本はベタフラを描く要領です。大きいのや小さいの、メリハリをつけながら描いていきます。

 

以上、あくまで基本的な効果の描き方でした。

他にも何かマスターしたい効果、質問などあればお気軽にコメントしてください。

私のわかる範囲でお答えいたします。

 

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