私の「パニック障害奮闘記」第一話。満員電車の中での初めての発作 

elly181027002_TP_V4 メンタルケア

 

突然ですが、私はパニック障害です。

今や芸能界にもたくさんのパニック障害患者がいて、カミングアウトできる時代になりました。

ここでは私がどうやってパニック障害にかかり、それをどうやって克服してきたかを「パニック障害奮戦記」として紹介していこうと思います。

 

 

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今回の記事では、

 

同じ病気で苦しんでる方

自分は違うけど周りにそういう方がいる方

あるいは誰がかかっても不思議でないこの病気、なる前に予防などはできるのか心配な方々

 

に、私の体験を交えパニック障害という病気の周知活動を含めた「克服法」をみんなで考える機会になればと考えています。。

 

パニック障害とは?

 

パニック障害とは、普通の人が何でもない場所(電車の中や人込みなど)で突然動悸が激しくなったり、めまいがしたり、息が苦しくなったり。

命の危険まで感じるほどの恐怖を感じる症状のことを言います。

 

しかしパニック障害が怖いのはそれだけではありません。

 

 

予期不安 広場恐怖

 

「またあの発作が起きたらどうしよう」

発作が起きた場所や、特にその場から逃げられない場所にいる時(電車の中、教室、美容院など)などに、まだ起きてもいないにもかかわらず発作を極度に怖がってしまいます。これを「予期不安」といいます。

その結果電車に乗れなかったり症状の重い人は外出することさえ困難になります。

 

 

私がパニック障害になったきっかけ

 

もう10年以上前になりますが、フリーの漫画アシスタントをしていたころ、仕事場に向かう電車の中で初めての発作が起きました。

その日はただでさえ少々遅刻気味だったので、早く仕事場に行かなければとかなり焦っていました。でもそんな日に限って電車が故障していて、ダイヤがかなり乱れていたのです。

駅に着くともうホームに入れないほどの人だかり。

それでも焦っていた私は人波をかき分け、何とか無理にでも超満員の電車に乗り込みました。今まで満員電車は乗り慣れていたのでそれほど苦じゃないと思っていたのですが・・それが甘かった。

 

いきなり、電車が駅と駅の間でストップしてしまったのです。アナウンスで

「前の車両がつかえているのでしばらく停車します」とのこと。

 

私は、まったく身動きの取れない『超』満員電車の中に、完全に閉じ込められてしまった状態になったのです。

 

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この時の満員はこんな↑もんじゃありません。この5倍は満員、まさに「すし詰め」状態でした。

 

しかも早く仕事場に行きたい一心で、普段なら電車に乗る前にトイレに行くのですがその日は「まあ何とかなるだろ」と思ってそのまま乗り込んだため、そこはかとなく「尿意」を感じるハメに。

まさか、こんなところで洩らすわけにいかない。そう思ったとたん、脂汗がたら~り・・そのうち胸の鼓動がどんどん激しくなるのを感じました。

しかし、電車は一向に動きません。時間にしたらほんの数分だったのでしょうが、私にとっては永遠に続く地獄の時間のようでした。

(動きたいのに動けない・・気にすればするほどどんどん尿意は迫ってくる・・)

まさにあの時の私は「パニック状態」でした。

 

すると、なんて言うんでしょう、体の奥の方から、なんとも言えない恐怖感が襲ってきたのです。今まで感じたことのない、体の奥底から迫ってくるような、まさに「恐怖感」でした。

あれはいったい何なのか‥今でもよくわかりません。説明のできない、とにかく今すぐここから出なければ頭がどうにかなってしまうんじゃないかってくらいの、重苦しい恐怖感が私の全身を包みました。

しかし当然ながら電車は動きません。私は何とか気を紛らわせようと心の中で歌を歌ったりしましたが一向に改善しません。

私は心の中で、「怖い、怖い‥早く、早くここから出してくれえええっ…」と叫んでいました。あと数分あのままだったら、本当に声に出して叫んでいたかもしれないし、ひょっとしたら気がくるってしまったんじゃないかと思うほどです。

 

しばらくして電車が動き、次の駅に着いた時には私はもう失神寸前、しばらくホームのベンチにうずくまって動くことができませんでした。

それでも、その日は気を落ち着けて、遅刻はしましたが仕事場でいつも通りの仕事をこなしました。

あれはいったい何だったんだろうと疑問に思いましたが、その時はまだ「パニック障害」の知識すらなかったので原因を調べもしませんでした。そしてのど元過ぎればなんとやら、何の気なしに仕事を終えて帰宅しようと電車に乗ったその瞬間、

今度は全く混んでもいない電車だったにもかかわらず、しばらく乗ってるとまたあの

「得体のしれない恐怖感」が、わたしを襲ってきたのです…。

 

 

『電車に乗れない・・「パニック障害奮闘記」第二話 症状は?原因は? 何もわからず困惑する日々』へつづく

 

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