マンガ専門学校について。行くことのメリット、デメリットとは?

N866_kokubantokabin_TP_V 所見

今日は「マンガ専門学校」について語ります。

ただしここでは、授業内容や具体的な中身については触れません。

あくまでプロの現場から見た上での(しかもマンガだけ、です。アニメや声優については一切触れません。)メリットやデメリットについての私的な意見です。
学校の中身についてはそれぞれHPもあるし、経験者の意見も検索すれば出てくるでしょうから、そちらを参考にしてください。

 

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今に始まったことではなく、漫画やアニメの専門学校は、今もしっかり存在し、 たくさんの人が通っていますね。

メリット  マンガの基礎勉強と仲間作りには最適

 

 

私も、それ自体は否定しません。私自身は行ったことがないので何とも言えませんが、そこに行けるだけの財力と時間があれば別に通うことは悪くはないでしょう。

(べべ 別に、知り合いが講師やってるからなんてことは、あ ありませんよははははは)

最近は地方にもそういう学校ができてるらしいので、地元にいながらにしてマンガの勉強ができるなら楽しいでしょう。それまでは高校などの授業中こっそりマンガ読んだり描いてたりしたのが、授業自体が「マンガについて」なのですから、それはそれは楽しいと思います。

昔は地方在住の人間がマンガ家になりたい!と思ったら、一も二もなく、「東京へ!」という感じでした。

出版社が都内にしかなく、マンガ家もほとんどが都内で仕事をするのが普通だったから、持ち込むにしろアシになるにしろ、東京へ出なければ話にならない

そういう時代が、確かにありましたね。

 

地方に住んでる人間が東京へ出るのは大変です。親に仕送りしてもらうならまだしも、そんな甘えたこと言ってられないし、生活費を自分で工面しなきゃならないし、本当はすぐ漫画で食べていけりゃいいのですが世の中そんな甘くないし、バイトでも見つけて収入を確保しなきゃならないし、同時に原稿描かなきゃならないし、そうこうしてるうちにバイトが忙しくなって他のことが手につかなくなって・・これが私、管理人のパターンです。(ぬぐおうっ!古傷に触るなっ・・)

 

しかし漫画の専門学校が地元にあって、親元で家族の目を気にしないでいられるなら経済面の心配しなくていい分落ち着いてやりたいことができるでしょう。

ただ時間があるからといってやるべきことがちゃんとできるとは、限りませんがね。夏休みの宿題の例を挙げるまでもなく人間「時間が余ってると逆にやらない」ものですからね。

いきなりプロの現場で働く自信のない人や、年齢的にアシスタントになれない人(基本20才過ぎが募集の条件です)が、マンガの基礎を学ぶには、いい環境かもしれません。だいたいこういう世界のことを教えてくれる人は、なかなか近くにはいませんからね。

実際にプロの漫画家さんが講師になって指導してくれるし、仲良くなれば現場の仕事ぶりや業界の裏話的なことも話してくれるかもしれません。でもなによりも学校に通うことの最大のメリットは、たくさんの、同じ夢を持った仲間と出会えるということですね。

それでなくとも、漫画を描くことは本来孤独な作業。

仕事になれば他の人との交流はありますが、まだそこまで行ってない場合、アマチュアのうちはほとんどの行程を一人で黙々とやる作業です。

プロの現場にしたって、仕事仲間といってもアシスタントはそうそう頻繁に入れ替えがあるわけでもなく(そういう仕事場もあるかもしれないけど)会う人が限定されてきます。

したがって時には虚しさも襲います(笑)。  そんな時、同じ漫画について語れる仲間の存在は非常に大きいと思います。 男女の出会いなんてのもあるでしょう。相手にされるかどうかは、わかんないけど(笑)。

ほとんど高校や大学の部活やサークルの延長と考えれば、悩みを相談したり情報交換の場としても、最適の場所と言えるかもしれませんね。

 

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デメリット  モノになるかは結局自分次第

 

ただ、 学校を卒業したからといって、漫画の世界で「即戦力」になれるかと言ったらもちろんそうではありません。中にはそのまま作家になる人もいるでしょうが、ほとんどがそこからアシスタントになったり独学で勉強を続けることになります。

学校で教わることはほとんどが「基本」で、それを自分のものにするには、さらなる努力が必要です。

例えて言うなら、漫画業界がF1のレースだとすれば、学校を出たばかりの人は、それこそ「自動車学校を卒業した」くらいのものです。

それでレースに出れる訳ありませんね。(中には、そこも卒業できずに辞めていく人間も多いそうですが・・。)

基本は大事だし、やっぱ独学でやるより誰かに教わったほうがいいのは事実でしょうが、時間に追われる実際の現場の仕事ぶりとは、全く違う。専門学校で学んだからと言って漫画について詳しくなったとはいえず、ましてやそれで「技術的にもプロでやっていけるだけのものが身についた」などと思っていたら、大きな間違いです。

 

「膝までしか海に入ったことがないくせに 「俺は海を知った」と公言するようなもの・・フフ・・」 BYアカギ 福本伸行

 

そこまで極端には言いませんが「専門学校出身の人」が、現場では「使えない奴」扱いされるのは残念ながら事実です。それほど、現場の仕事は「アマチュア」とは全く違うのです。

そのあまりの違いに愕然とするというのは、初めてのアシスタントをやったり、そのまま作家さんになれたりした人でもよくある話ですね。(現場経験者から言わせてもらえば、もっと現場で即戦力になるような人材の育て方をもう少し勉強してほしいと思いますが・・鉛筆デッサンとか、はっきり言って何の役にも立たないです(笑))

まあいずれにしろ、そこで何を学ぶかは自分次第。学校に行くにせよ、現場で経験を積むにせよ、独学で学ぶにせよそれぞれにメリットデメリットがあるので一概には言えません。

一刻も早く現場に飛び込んで、現場の中でもまれながらプロの技術を学び、空いた時間で自作を投稿する「虎穴に入らずんば作戦」で行くか(現場で揉まれすぎて時間がなくなる可能性あり)、

あるいは基本だけは学ぶが後はあくまで独学にこだわる「マイペース作戦」でいくか(プロの仕事がどういうものかわからずすべて手探りで時間がかかる可能性あり)、

 

 

ご自分でしっかり判断してください。

 

 

 

 

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