こんにちは、OYUKIHANです。
今回は、描く機会があまりないので想像だけで描いてしまいがちな「中高年やお年寄り」の描き方について解説します。
男女いっぺんに紹介しようかと思ったのですが、見本が多くなりすぎて長いので2回に分けようと思います。女性編はこちらをどうぞ。
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といっても、顔の作りやシワの入れ方などはいろんなところで書かれているのでここではそこまで深くは触れません。軽く説明はしますが。
このブログでは顔よりその体型、髪型や服装など、なんとなくはわかるけどすぐにパッと思いつかない、資料などもあまりないような部分にスポットを当てて解説したいと思います。
中高年って‥管理人がもうすぐその域に(笑)
泣くからやめてあげて。
中年・老人の顔の描き方・シワの入れ方
中年の男女を描く上で大事なのは「シワ」ではなく「輪郭」
まずシワの入れ方ですが、当然ながら顔にただシワを描き込むだけではそれっぽく見えません。下の図、なんとなく違和感があるのはお判りでしょう。
違和感の理由は「肌の張り」です。
若い時の人間の肌は張りがあって弾力があります。指でついてもすぐ元に戻るくらい。それがだんだん年を取るに従いハリと弾力は失われ、重力によって下に下がってきます。
風船を思い浮かべればわかりますが、空気がパンパンに入った状態が若い時の肌、空気が抜けた状態が年を取った肌になります。
風船も膨らます前はこの「たるみ」などはありませんが、いったん空気を入れて膨らますとゴムの部分が伸びてしまうのでそこから空気を抜いても元には戻りません。
人間の肌も同じで、成長するにしたがって肌はパンパンに膨らみますが年を取るとそこから空気が抜けたように「たるみ」が出て来て、その「肌のたるみ」が重なることによってシワになるのです。
そして弾力もなくなり、特に痩せたわけでもないのに頬骨が目立ってくる。顔が気持ち長めに、長方形のゴツゴツした印象になる。これが年配の人の顔の特徴です。
つまり年を取った人間の顔を描く場合大事なのはシワではなく「顔の輪郭」であると言えます。
まず輪郭で年齢を感じさせ、シワは「つけ足し」のような感じで描くのが基本。
人間の顔で特にシワになりやすいのはこの部分です。
年を取ると肉がたるんでくるなら、年寄りに太った人はいないのか?
年齢によって肌は弾力を失いたるんでくると書きました。では肌がパンパンに張った、太ったお年寄りはいない、という事になるのでしょうか。
結論を言えば、もちろんお年寄りにも太った人はいます。
ただ若い人の肌と違うのは「肌が張って」太っているのではなく溜まった脂肪分などで太っている(風船に例えると空気でふくらんでるのでなく中に物が入ってふくらんでいる)印象です。
なので顔の輪郭は少しガタガタした感じになります。そしてやっぱり「肌のたるみ」は太っていても出てきます。
若い人の顔は「横に広い」感じですが年を取るとたるんだ肌が下にたまるので「下に広い」感じですね。あとは「涙袋」や「シミ」などを足せば「太った老人」の顔が描けます。
年齢、性別による髪型や服装の種類
髪型の種類
横分け
典型的サラリーマンな髪型。でも最近はオジサンでも横分けピッチリはいなくなった気がします。
60,70代くらいの政治家みたいなキャラでしかあまり見かけなくなりました。やはり髪型も若い時に」「何が流行してたか」で違ってきますね。
ツンツン角刈り
いかにも体育会系、「パワハラ教師」的なイメージです。
ショート
ボサボサで何も気にしてないのと、それなりに気にしてるのとで印象が違います。
日曜日のお父さんって感じ(笑)。
ツヤがあって無造作にぱらっと垂らす感じにすると「デキる上司」感が出ますね。
いやーこれよ!今までムサいオヤジの絵ばっか見せられて
ムカムカしてたから!こういう見本が欲しかったのよ!
でも現実にはこんな
イケメンで物わかりよくてデキる上司なんてどこにもいな
オールバック
今あまり言わなくなりましたが「チョイ悪」的なオジサンのイメージですね。
くるくるパーマ くせ毛
自分の意志でパーマをかけたのか、あるいは元からくせ毛なのかは定かではありませんが
こういう髪型のおじさんもけっこういます。これも勝手なイメージですが「商店街の、八百屋のおっちゃん」みたいな感じ?(笑)
ハゲ
スキンヘッドはともかく多少なりとも髪の毛が残っている場合その「生え方」にもいろいろあります。
頭頂部が完全に無毛タイプ
どうしてもあまりカッコいいイメージはありませんね‥(笑)
バーコードタイプ
このタイプは、もちろん髪が横向きに生えてるのではなく、端っこの髪を無理やり反対側へ持っていくことで隠そうとしてるという姿です。正直これが一番イメージ悪いですかね(笑)。無駄な努力してる感じが。
やはりハゲキャラクターは、その「隠し方」によってキャラの性格まで表現できそうです。
多少前が残ってるタイプ
そしておでこは広めの方が中年らしさが出ますね。 髪型も、前髪垂らすと若く見えるので年齢を感じさせたいならおでこを見せる髪型のほうがそれっぽく見えます。
ヒゲ
男性のヒゲも年齢を出すためには重要なアイテムになります。個人的にヒゲは男性の「貫禄と自信の象徴」だと思っていて、社会的地位の高い人や自分に自信がある感じの男性を描く時プラスに作用します。
逆に芸人の「クロちゃん」の様に「ヒゲがあってもか弱い」というギャップを表現する時にも便利です。
最近では若い人もひげ生やす割合多くなりましたが、シワや輪郭に加えて髭を描き足すことでより一層「中年感」が出せるでしょう。
口髭
最近あまり見かけませんね。やはりひげの生やし方にも流行があるのでしょう。
昔の「英国紳士」的なイメージ。
アゴ髭
髭の量で大分印象が変わります。
ワイルド髭
ここに、さらにメガネをかけるなど小道具を足すことで変化をつけるといいでしょう。
こうやって「キャラのパターン表」などを作っておくとゼロから考える必要もなく便利です。
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私服 男性編
会社員などが着ているスーツ姿はいくらでも資料があると思うのでここではオジサンの私服、普段着について書きます。
ただオジサンの私服ファッションはバリエーションが少ないです(笑)。シャツも似たようなのばかりで、トーンの色を変えたり線で模様を描いたりするくらいしかキャラ分けしにくい部分がありますね。
あと、どこで売ってるのかわからないジャンパー、ダボダボのスラックスやジーパン。作業着をそのまま履いてる人も。靴はペッタンコの革靴。
肉体労働者風のオジさんになるとけっこう帽子率が高いのもオッサンの特徴です。もちろん今のカッコいい帽子でなく、帽子のつばがまっすぐで、何が書いてあるかよくわからないデザインの帽子が定番です。
少し「ファッションを気にするタイプ」になると夏はポロシャツ、秋はカーディガン、下はチノパンなどを履いています。日曜日にゴルフとかしてそうな人たちはみなこんな格好です(笑)。
だいたいシャツはズボンにイン、あと腹が出ているのでそこも表現するとよりオジサン感が出ます。
オシャレなオジサマとかになるとファッション的には若い人とあまり変わりはなくなり、スリムなジーンズなどをカッコよく着こなします。
お年寄り 描き方
お年寄りの場合はその姿勢から人それぞれになります。
腰が曲がった人やしゃんとした人、歩き方もガニ股になったり杖をついたり。
そしてお年寄りの男性といえばハンチング。これが定番です。中年男性も帽子はかぶっていると書きましたがお年寄りになるとなぜかハンチング率が上がります。
彼らが若い頃はまだ着物を着ている人が多い時代。少し経済的に余裕のある商人たちがハンチングをかぶり始めたのが最初。オシャレなイメージがあったのでしょうね。それから普通の庶民の間でも流行しました。
まとめ
いかがでしたか。
最近ではポーズ集も充実してていろいろなパターンのポーズ集がありますが、中高年やお年寄りの普段着や髪型について書かれているものがあまりないような気がしたので、需要があるかどうかわかりませんがあえて記事にしてみました。
主人公になることはあまりないでしょうが、脇役として重要なポイントになるかもしれません(主人公に的確なアドバイスを与える役、融通の利かない上司役など)。
ここで書いたポイントを押さえて、ご自分なりの中年キャラ、お年寄りキャラのバリエーションを増やしていってください。
次は「オバサマ」「女性編」を書きます。
ではまた。
がんばってね!
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