読書レビュー 「愛されなかった時どう生きるか」 加藤諦三 著

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こんにちは、OYUKIHANです。

 

今回は私が影響を受けた本のレビューをします。加藤諦三氏の書いた「愛されなかった時どう生きるか」です。

タイトルのちょっとした「重さ」に躊躇するのと本屋で買うのも抵抗ある感じですが(笑)アマゾンでも買えるし興味ある方は購入してみてください。

 

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この本は「依存心」や「劣等感」を持つ人間にスポットを当て、「生きづらさ」の原因を探りだす「心理学」の本です。

そのうえでそういった人間がこれから先どうやって生きていけばいいのか、「生きやすさのヒント」のようなものが書かれているので、今現在人間関係で悩んでいる方には一度は読んでもらいたい本です。

 

 

加藤諦三

 

日本の社会学者、評論家、早稲田大学名誉教授。心理学についての著書多数

ニッポン放送のテレフォン人生相談 パーソナリティ

『自分を嫌うな』三笠書房

『「思いやり」の心理』大和出版

『自分に気づく心理学』PHP研究所   など多数。

 

 

 

愛さない人は愛されない

 

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依存心が強い人

 

まず「依存心」の強い、相手にすべてを求めてしまう人の行動パターンについて解説。

「依存心」とは、自分が求めているものが十分に与えられなかった「愛情飢餓」からくる歪んだ欲求だという。できもしないことを相手に要求し、それができないと相手を責める。この関係では「主人」と「奴隷」の関係しか作れず、対等で健全な人間関係が作れないのです。

 

「依存心の強い人」ができあがるには「親との関係」にその原因のひとつがあるという。

 

親に対して、求める愛情が得られなかった人はその欲求を恋人や仲間に求めるという。

その欲求が満たされない時に相手に対して「冷たい人間だ」と思うようになる。

 

アメリカの女性心理学者 フロム・ライヒマン氏によれば

 

『躁うつ病患者』は「悪い母親」を自分の運命として受容しない傾向にあるという。

本当は悪い母親なのにそれを認めることができず「良い母親」だったと思い込む。そして現実を正しく観ることを拒んでしまうという話です。

 

情緒不安定な親に育てられても、その人にとって母親は絶対です。

どんなに悪い母親だとしてもその母親を拒絶することはできないのです。

しかし欲求は満たされずにずっと残る。その欲求を恋人や他人にぶつける人、それが「依存心の強い人」というわけです。

 

恩着せがましい親

 

子供に対して「何かをしてやった」と恩着せがましく言ってくる親、あるいはそれを感じさせる親。

 

 

ハンブルグ女性心理分析学者「カレン・ホルナイ」氏によれば

 

自分で自分を軽蔑する人は 相手が自分を濫用(乱用)することを許す傾向があると言います。

幼少期に恩着せがましい親に育てられると「してもらう」ことが何か悪い事のように感じるという話ですね。

逆に相手の要求に隷属的に従ってしまう。

それがどんなに理不尽な要求でも「答えなければいけない」と感じてそれに従ってしまうという。

周りで「お人よし」と言われるような人はいませんか。あるいは自分がそういう「お人よし」となって、従う必要のない要求にまで従っていませんか。

実は、僕はそういう傾向にありました。「頼まれると嫌と言えない」性格で、なんでも相手の要求に従っていました。むしろそれを「自分は必要とされてる」と勘違いしていたのです。

相手はただ僕を利用したかっただけ。でも僕はその人間関係を断つのが怖くて、NOと言えなかったのです。

 

そういった心理もこの本では「親との関係」を例に挙げて解説しています。

小さい頃は「親」は絶対で、逆らうことなどありえない。逆らったら生きていけないという事を子供は無意識に感じている。だからどんな理不尽な要求でも「答えなければ捨てられる」という恐怖が先に立ち、断ち切ることができないのでだと。

 

要するに「愛さない人」というのは、「与えること」に罪悪感を感じているのです。

相手に何かを与えることは本来生産的な行為のはずなのに、恩着せがましく育てられた人は「与える」=「恩を着せる」と勘違いしてるのか、かえって相手に迷惑をかけてるようにさえ感じるのだとか。

健全な意味で相手に「与えること」のできる人は、そこまで見返りを欲しない。でも「与える」ことが「恩を着せること」と思ってる人は見返りを求めたり、逆に自分が相手に「与えられたら」それを負担に感じ、なんとしてでも返そうとする。「義理堅い」人というのは本来あまりいいことではないのではないかと、この本では言ってます。(このあたりは異論があるかもしれませんが)

相手に何かを与えることそのものが嬉しい という状態になってこそ本当の意味で「愛する」ことができるのです。

 

 

第二章 愛が憎しみに代わる時

 

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今度は「執着」という心理にスポットを当てた解説です。

 

執着心の強い人 諦めることができない人

自己中心的な育てられ方をして「与えられて当然」「自分は特別な人間である」と感じながら生きてきた人は「捨てられる」ことが我慢できない。

例えば恋人にフラれても「自分が悪い」とは感じず、「相手が悪い」と責任転嫁し、相手を憎むようになってしまう。

仮に「自分が悪い」とわかっていたとしてもそれを認めると「捨てられてしまう」という恐怖から「相手が悪い」と思い込むことで自分を守っている。

そして諦めすことができず相手に執着し、ストーカーまがいの行動に走ったりもする。

 

 

ただこれは個人的な意見ですが、こういう心理も「愛情飢餓」感から来てるのかな、と思ったりしますね。本当に欲しいものが与えられてこなかった、だからこそ「もっと自分にかまってほしい」ちう欲求の表れかと。

これも自分がそうだから感じるのかもしれませんが。私も、子供のころから漠然とした「不満」を抱えながら生きてきたような気がします。いや、経済的な面で言えばそんなに不自由なく、別に裕福ではありませんでしたがそこそこ普通の家庭で、そこそこ普通に欲しいものはもらっていたように思います。

しかしなんとなく僕は「もっと僕にかまってほしい」という欲求を押し殺して生きてきた気がします。

僕自身「長男」で、割とうちの家庭の教育方針が「男は男らしく」という感じだったので「親に甘える」という事があまりできなかった。だから常に「もっと甘えたい」という欲求が根底にあって、それが自身の恋愛にも反映されていた気がします。

 

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第三章 愛されなかった人は大人になれない

 

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次に「自分に自信のない人」の傾向についての解説。

 

自分に自信のない人は他人を正確に見ることができない

 

そして「まともでない人」にすり寄る傾向があると。そして神経を病んだ者同士が集まり、不必要に他人を軽蔑し見下すようになる。他人を見下すことによって自分の歪んだ自尊心を満たそうとする、というお話。

 

「イジメ」の構造に近いものがあるかもしれませんね。大体、集団でイジメに加担してるような連中に、自分に自信のあるやつがいるとは思えません。常にだれかを軽蔑し馬鹿にすることで自尊心を満たし、それをイジメ仲間同士で共有することで歪んだ仲間意識を育てている気がします。

 

 

 

こんな風に、時には心理学者などの言葉も借りながら、一つ一つの例を挙げ、その心理的傾向を詳しく解説している本です。

そしてもちろん、「ではどうすればいいのか」までちゃんと最後に語っています。

 

 

 

第四章 この愛があなたを大きくする

 

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この章では、では「どんな人」と付き合えばあなたの心は満たされるのか、そしてあなたはどんな心構えでいればいいのかの解説です。

 

「生きづらさ」の根本原因は大体、親との人間関係のゆがみなどから発生するもの。

今の自分との向き合い方、他者とのコミュニケーションの取り方を根本から見直し、新しい自分へと成長していくためのヒントがここにかかれていると思います。

 

 

読んだ感想

 

正直、「ああそうだったのか」と思うところもあれば「これはどうだろう」と思うような「決めつけ」に近いものもあって一概にすべてを肯定するものではありません。

 

しかし例に挙げられた行動パターンには当てはまることも多く、自分がそれまで感じていた「生きづらさ」の原因の一つくらいは見えたかな、という気がします。

 

もちろんこれ一冊読んだからと言ってすべてが解決するわけではありませんが、自分の知らない一面を教えてくれたような、もやもやと雲がかかったようになっていたその「雲の正体」が見えた気がしたのも事実です。

 

職場や学校での人間関係に悩んでいる人やうつ病などの精神疾患に悩んでいる人がこの本を読むことで、少しでもこれからの人生においての「生きる指針」にでもなってくれたらいいなと思います。

興味ある方は是非。

 

 

 

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