組織内での人間関係。
悩みのタネですよね。 学生でも社会人でも同じ。コワい先輩、パワハラ上司、イヤミなお局、優秀すぎる同僚、逆に同僚からのやっかみ・・
世の中には「職場でのイヤな人間関係の解決法」なんてのがよく語られています。
だいたいこんな感じ。
- 自分が変われば相手も変わる。
- プラスに考える。
- 相手の立場に立って考える。
- 相手を承認する。
- 心で無視をする。大局的に考える。
こういったやり方が効果的であると、本やメディアなどで語られています。
しかし、これらをほとんどすべてやりつくした私が結論付けるとするならば
こんな解決方法なんて「真っ赤なウソ」だと、断言できます。
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人間関係解決法 いろいろ調べてやってみた
いやいきなり決めつけるのはどうかと思うので 「必ずしもうまくいくとは限らない」という事にしておきましょうか。逆に全てが無意味だとも思いません。ケースバイケース、上手くいくこともそりゃあるでしょう。
でもどうでしょうか。あなたがもし、学校や職場での生きづらさ、人間関係で苦しんでいる人だとすればこの方法でどれだけ解決したかといえばほとんどが「NO」と答えるのではないでしょうか。
求人情報メディアとして有名なエン・ジャパン株式会社の調査によれば「転職経験者」の約8割がその転職理由に「職場での人間関係」を挙げています。
画像引用 1万人に聞く「職場の人間関係」意識調査 ―『エン転職』ユーザーアンケート―
学校でのいじめから不登校になったり「うつ病」になって休職や退職を余儀なくされたりする人もいて、この「人間関係のもつれによってもたらされるストレス」は個人の「人生を楽しむ権利」や「生存権」まで脅かされかねない重大な問題です。
しかしだからと言ってこれは誰かが解決してくれる問題でもありません。こうすれば治るという特効薬もない。自分で何とかしなければならない問題です。
でも巷にあふれている情報はどれも似たようなものばかり・・。
かくいう私も今までいろんな職場を経験しいろんな人と接してきました。
その中でやはり「嫌な上司」「ムカつく同僚」なんてのも普通にいて、悩んだこともあります。そして本などで書かれている解決法を一つ一つ試してきました。
今回はその結果何が起こったかを検証し、本当の意味での解決法は何なのかを自分なりに考えてみました。
えーと、ウソです。
取引先に「何をやっても文句しか言わない、下請けに辛く当たることで自分のストレスを発散してるような人」がいました。
それでも何とか雰囲気を変えようと
「とにかく元気な挨拶」
「笑顔」
を心掛け努めて明るく接してきました。
しかし相手の反応は何も変わりません。むしろ「ヘラヘラした奴」「不真面目な奴」というレッテルを貼られ帰って当たりが厳しくなった気がします。相手が変わったと言えば「悪い方に」ですかね(笑)
ただこの場合はあくまで「取引先」だったためその会社に行かなければ会うこともないのでまだ楽でした。もし行くことになっても最後の方はもうあきらめて「とにかく無難にやり過ごす」ことに終始し、それほどストレスがたまることもありませんでした。
「あの人は俺のためを思って言ってくれてるんだ。」
「言われてるうちが花。言われなくなる方がダメなんだ。」
んなわけありません。もし仮に相手にそういう意図があるなら、感覚でわかりますよね。子供じゃないんだから。「理性で叱ってる」か、「感情で怒ってるか」なんて簡単に見分けがつきます。
真面目な人に限って『感情』で怒られてるのに無理やり上記のように「思い込む」ことで自分の感情を押し殺してしまいます。結果自分にストレスがたまるだけ。
私も「プラスに考えよう」としたことあります。しかしそう思うようにしたところで何か変わったかと言ったら何も変わりません。相手に対する不満がたまる一方でした。
これもやりました。
「自分があの人の立場だったら・・」
上司の立場になって考えれば、責任もあるし「使えない部下」を指導していかなければならない辛さもある。
「あの人だってつらいだろうから、そこを汲み取ってやらなければ・・」
そもそもなんでそんな風に考える必要があるのでしょう。
そしてもし自分が上司の立場になったとしても、「あの人みたいなやり方はしない」「もっと他のやり方を考える」という反面教師の材料にしかなりません。
人間には「承認欲求」というものがあります。
「認められたい」「褒められたい」という欲求です。
部下をやたら叱責する人は、その人自身もストレスを溜め、欲求が満たされていない状態の人が多い。だからまずその人の「自己肯定感」を満たしてあげれば、ストレスをこちらに向けることもない、という発想。
そのためにすることは
いや~さすがですね!
そんなところまで見抜いておられたとは!気づかせてくださりありがとうございます!
そうなんですね!知らなかった~!
少しオーバーなくらいのリアクション、感謝の言葉、誉め言葉。
とにかく相手の言うことを大きく相槌を打ちながら聞き、ことあるごとに相手を認め、褒めたたえる。露骨なゴマすりにならないような注意が必要。
こちらもただ「相手の気分を良くしただけ」で、自分に対して何かメリットがあったかと言えばそんなことはありません。
そもそもそれを相手が望んでいるならともかく、そうでない人にやったところで「わざとらしい」「ただのゴマすり」と受け取られてしまったらその上司だけでなく周りからの評判も悪くなります。
あからさまに無視したのでは相手が上司の場合デメリットしかありませんから、いろいろ言われたとしても「また言ってるよ」くらいに考え、深く思い込まない。
「どうせ今だけ」
「永遠に続くわけじゃない。自分の人生のほんの一瞬の出来事」
と割り切ってやり過ごす。
確かにその通りなんですがね・・正直、
それが出来たら苦労せんわ!
って感じです。
元々職場での人間関係に悩む人というのは、割と繊細で小さなことでもイチイチ気になってしまうタイプの人が多い。
そんな人に「気にすんな」とか言っても通用しないし、自分でそう思おうとしてもストレスは着実に蓄積されて行きます。ある日突然爆発することもあります。
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じゃあどうすればいいのか
「結局やっても無駄ってこと?じゃどうすりゃいいんだよ!ずっと我慢し続けろってのか?」
そう言いたい気持ち、わかります。
結局、職場での人間関係に悩む人の解決方法はズバリ
「仕事がデキる人間になる」
これしかありません。
新人でまだ仕事に慣れてないなら、最初は怒られるのは覚悟のうえ、死ぬ気で仕事を覚えて自分に『力』をつけるしかないんです。
力がつけばヤイヤイ言われることはないし、言われたとしてもそれこそ「心で無視」することができる。上司との人間関係で悩むのは自分に自信が無いからとも言えます。
自分に自信をつけるためには「言われなくてもできる人間になる」しかありません。
結局「解決法」なんて言われていることはしょせん「気休め」でしかないと私は思っています。
そもそもヤイヤイ言われないよう相手に合わせる生き方なんて消極的だし、相手によっては通用しない。だから自分が成長するしかないんです。
この場合の「自分が変わる」はまさに「社会人としての自立」を意味します。職場内でもそれはできます。
さらに言えばもしそれでも何か言ってくる上司がいてどうしてもそこから逃れたければ「退職」も考えていいでしょう。
しかし今の日本で何も計画せずただ感情に任せて辞めるのはそのあとのことを考えたらマイナスでしかありません。「前の会社にいた時の方がよかった」なんて思いたくないでしょう。
だからまだその会社にいるうちに「力」をつけるのです。それこそ副業で実績を残しておくとかプログラミングを学ぶとか、「フリーランス」になっても稼いでいけるだけのスキルを組織にいるうちに身につけておく。
以前の記事でも書いたように今は「終身雇用」が崩壊している時代です。我慢して勤めたのに何もしないままでいてはいずれ40代、50代になってリストラされる可能性だってあります。
終身雇用は崩壊、リストラの嵐、年金もらえない?・・「これから」を生き抜くマインドとは
職場での人間関係云々以上に
「一人になっても生きていける武器」を一つでも多くモノにしておく。
そしていざとなればそれを持って辞めてしまえばいいんです。
もちろんそうならないうちに解決するならそれでいいでしょう。
私の場合も、会社員時代は仕事がデキるようになってからあまりとやかく言われることは少なくなったと思います。
フリーになってからは、とにかく自分のスキルだけで仕事をしているので
「ここを辞めても生きていける」という自信があります。
巷にあふれる解決法で何とかなるならやってみるのも止めはしませんが、
どうしても自力で何とかできない場合は腹をくくるしかありません。
学校ならば3,4年もたてば必然的にいなくなるので我慢もいいかもしれませんが社会人ともなれば一生ものです。
嫌いな上司にペコペコとゴマをすりながら自分の神経すり減らすよりは、よっぽどいいと思いませんか。
追記
学生なら数年でいなくなるのでと書きましたがその数年が苦痛なのもわかります。
ですから、学生さんが人間関係で悩んでいる場合は単純にその場所から速攻で逃げる」ことも選択肢の一つでしょう。
いやむしろ積極的に「逃げる」ことをお薦めします。
学生時代のいじめなどの人間関係によるトラブルは「努力」で何とかできるものではありません。つらくなれば逃げてけっこうです。
しかし、それにもしっかり「期限」を設けることは重要です。
「ぬるま湯」は、浸かれば浸かるほど出るのが辛くなります。
逃げた瞬間からもう次の事を考えて行動し、いつまでにその状況から脱出するかもしっかり計画しておくことが重要だと思います。
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