プロも使っている!漫画を描くための道具 アナログ編 おすすめの紹介と使い方解説

道具 漫画の作り方

こんにちは OYUKIHANです。

今回は漫画の基本「漫画を描くための道具」のご紹介です。基本的過ぎて今まであまりやってこなかったものです。

それぞれ別の記事で紹介したりはしてたんですが、一度全部まとめておいた方がわかりやすいと思ったので、改めて記事にすることにしました。

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漫画を描くために絶対に必要必要な道具

 

アナログで漫画を描く場合に、なくてはならない必須の道具をご紹介します。

自分で使っての感想を添えてますので、これから漫画を描きたい人、すでに描いてる人でも他にいい道具ないかな‥と考えてる人は参考にしていただければと思います。

 

ペン

当たり前ですが漫画はインクをペン先につける「つけペン」で描きます。たくさん種類があって悩みますが漫画で使われるペンは大体決まっています。代表的なのだけを紹介します。

Gペン

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最も多くの作家さん、漫画描きさんが使っているペンだと思います。細い線は細く、太い線は太くと線の強弱がつけやすいため、キャラ線から背景まで慣れれば自由にコントロールできます。

ただその慣れるまでがけっこう大変かもしれません。とにかく何度も描いて描いて体に覚え込ませるしかありませんね。

 

 

丸ペン

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Gペンより細い繊細な線が引けるペン。なので背景作画によく使われるペンです。

割と初心者でもきれいな線が引けるのでキャラ線もこの丸ペンで描いてる作家さんも多いです。

ただ強弱はあまりつけられません。細めの線がお好みの方に限るかもしれませんね。

 

 

かぶらペン

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Gペンと丸ペンの間くらいの、固すぎず柔らかすぎず線をコントロールしやすいペン。
こちらも割と初心者向きかも。ちなみに僕もアナログ時代はこれを使ってました。おすすめです。

ちなみにカブラペンの「かぶら」とは野菜の「かぶ」のことで、ペン先が丸くなっている形状が似てるからつけられたそうです。

他に「タマペン」や「スプーンペン」「さじペン」などと呼ばれることもありますが、作っている会社で呼び方が違うだけでみな同じものです。

やはり形状を表した名前になっているようですね。

 

 

ペン軸

使うペンによってペン軸も違うものを使わなければなりませんが、大体すべてのペンに使えるペン軸もあります。

 

原稿用紙

 

これも当然必要なものですね。質のいい原稿用紙で描くとなぜか自分の漫画が2割り増しくらい面白く感じるものです(笑)。

ほとんどの作家さんが使っているのはこのアイシーの原稿用紙だと思います。

表面がつるつるしてて描きやすくペンの引っ掛かりも少ないです。

逆に引っ掛かりが欲しい人は「マクソンの原稿用紙」がいいかもです。適度な引っ掛かりがあって「漫画を描いてる!」って気分が高まるかも。

他にも「アートカラー原稿用紙」などもありますのでいろんなのを試して自分に合ったものを探してみるのが一番です。

 

インク

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これもほとんどの方が使っている定番商品があります。

製図用インク

個人的な意見ですが「製図用インク」は「黒」の度合いが強く、はっきりとした線が引けますね。
お得なボトルタイプもあります。ずっと使う人はいちいち買わなくていいのでこちらの方がいいかも。

 

証券用インク

「証券用インク」は少し薄めというか滑らかな線が引ける印象です。僕はこちらを使ってましたし、漫画家さんもこの「証券用インク」を使ってる方が多いです。

他にもアートカラーの「マンガ用インク」なんてのもあります。

アイシーの「プレミアムブラック」(すごい名前(笑))は、次に紹介する「ホワイト」と一緒に使うとさらに便利です。後述します。

 

ホワイト

いわゆる修正液ですが、基本的に漫画家さんの使っているホワイトは2種類あります。

ミスノン

ほとんど(いや全てと言っていい)の作家さんが使っているであろう修正液の定番。

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先は「ハケ状」になっていて塗りやすいのが特徴です。インクで描いた線を手軽に消すことができ、乾いた後で描き直すことも可能です。

ただその場合消しゴムでホワイトの上を線を消すようにしっかりこすります。でないと塗りムラがあってデコボコしてると線が描きにくいからです。ローラーで平らにするように消しゴムでこするとツルツルになって描き直しがしやすくなります。

 

コミック用ホワイト

ミスノンは非常に便利なのですがたった一つ弱点があって、「ベタ塗り」したものを消すことができません。塗っても後から下のベタが浮き出て来て真っ白になってくれないのです。

ベタ部分を修正したい時はコチラの「コミック用ホワイト」を使います。

これを「面相筆」などにつけて使います。
筆だけでなく、黒インクのように「ペン先」につけて描くこともこちらならできます。定規を当てて直線をホワイトで引くことも楽々です。
昔はこの手の「ホワイト」は伸びが悪く水気も少ないので水を足しながらでないと使えませんでした。
しかし最近はいちいち水をつけなくても伸びのいい商品が販売されてるので便利です。

 

今まではこの「コミック用ホワイト」ではミスノンのように乾いた後で描き直すことができませんでした。でも最近はそれができる商品も販売されています。

これなら乾いた後で書き足すこともできます。ただしその場合はインクが限定されるようです。上で書いた「プレミアムブラック」と併用すると描き足しもできます。ただしやはりしっかりと乾いてから使うことをお薦めします。

 

 

定規

背景を描く時には必須ですね。

基本的に何でもいいのですが、いわゆる「インクエッジ」のついた定規を使うのが大事です。

つけペンでインクをつけた状態で定規で線を引くのでどうしても定規がインクで汚れます。汚れるだけならまだしもエッジのついてない定規で線を描くと定規についたインクが原稿用紙まで汚してしまうことがあるからです。

そしてこれはお好みですが漫画家さんはよく、直線定規でなく三角定規をよく使います。直角の三角定規などでは背景のアタリがつけやすかったり、個人的には三角定規の方が手で押さえる範囲が広いのでしっかり押さえることができる事から使ってた記憶あります。。

まあこちらは好みなので自分の使いやすい方を選べばいいと思います。

ただ三角定規にはインクエッジがないものも多いので、その場合はどちらか片面に一円玉を貼り付けて段差をわざと作って使う作家さんが多いです。

 

トーン

正式には「スクリーントーン」と言います。

ほとんど説明は要らないですね。原稿に貼って切ったり削ったり 様々に効果的な演出ができます。

最近はホントにいろんなタイプのトーンが出てきました。ただいちばん使う頻度が高いのはやはり定番の網トーン60番台ですかね。昔はこれとグラデトーンだけで漫画描いてた時期もありました。

 

トーンへら

そのスクリーントーンを原稿用紙に圧着させるとき、この「トーンへら」を使います。

昔はホワイトの瓶などでやってた作家さんもいるそうです。その場になければ何でもいいですが、トーンが剥がれないように上からコピー用紙でも当てながらやった方がいいでしょう。

トーンの圧着のさせ方はコチラの記事でも書いています。

 

トーンカッター

トーンナイフトーンを切ったり削ったり加工する時にはこの「トーンカッター」が必須です。普通のカッターでもいいですが角度が鋭角だったりして削りやすいようになっています。

ただ刃の交換が面倒という人もいて、パキパキ折れるタイプのカッターの方が使いやすいという人もいます。まあ僕なんですが(笑)。

 

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絶対ではないがあった方がいい道具

 

 

ミリペン

 

均一な線を引くためには欠かせないペン。

枠線などは0.8ミリで引くのが定番となっています。そのほか0,1ミリや0,5ミリなど、必要に応じて使い分けることで様々な表現をすることができます。

 

砂消しゴム

通常の消しゴムでなく、学校の美術の時間などで使ったような「砂消しゴム」も漫画での演出などに使えたりします。特にグラデトーンなどを砂消しを使って消すとカッターで削ったのとはまた違う味わいの削りができます。

砂消しを使ったトーン削りなどの説明はこちら。

 

羽ぼうき 卓上掃除機

消しゴムの削りカスなど余計なゴミを払うのに使います。手でやってもいいのですが汚れる可能性もあるし一発で取れない場合もある。羽ぼうきなら小さなカスもちゃんと払ってくれるので便利。

ただししっかりインクが乾いてからにしましょう。乾く前にやってしまったらどうなるか・・言わなくてもわかりますね。

羽ぼうきの代わりに「卓上掃除機」を使う作家さんもいます。僕も昔使ってました。こちらも原稿の上をなぞる場合は「汚れ」に気を付けてください。まず羽ぼうきで原稿の上のゴミを払って、卓上掃除機で吸い取る、というのが確実な方法です。

 

 

曲線定規 円型テンプレート コンパス

曲線などを引く場合に使います。

よく曲線と言えば「雲形定規」を思い浮かべる人もいますが、あれは元々製図用に作られたものなので正直漫画の制作にはあまり役立ちません。

曲線の形もランダムでピッタリなものが無かったりします。なので僕は曲線定規と言えばこちらをお薦めしますね。

 

これはカーブの仕方も均等で実に使い勝手があります。インクエッジもついてるのでまさにマンガ用に作られたテンプレートだと勝手に思っています。難点はたくさん「穴」を開けてる状態なので強度がなく折れやすいと言う事かな。でもアナログ時代は実に重宝した定規です。

テンプレートは真円から楕円まで様々な形があります。

 

好みの大きさの円を描きたい時はコンパスも使います。

 

 

 

少し高価だがあると便利な道具

 

トレース台

下描きをなぞって描いたりする時に使います。昔はとても高価ですぐには手が出ませんでしたが、最近は少し安いのも販売されてて昔よりは手に入れやすくなったと思います。トレース台がない時はガラスに押し付けて立ったままなぞり描きしたものです(笑)。懐かしい思い出。

慣れてしまうとこの上ですべての作業をやってしまうことがあります。インクで天板を汚したりカッターで傷つけたりすることがあるので注意。

そんなんお前だけやろ(笑)。

 

スキャナ プリンター

 

アナログで描いた原稿をパソコンに取り込んで作業したり逆にアウトプットする時に必要です。

両方の機能が備わったものもありますのでいろいろ吟味して購入するといいでしょう。

おすすめはやはり安定のEPSONさんですね。あとはブラザー、キャノンあたり。ここで選べばまあハズレはないです。

 

 

トレース台もプリンターも必要な人はずっと使うものなので少々値が張っても「いいもの」を選ぶ方が絶対得です。

 

まとめ

以上、アナログ作画に必要な基本的な道具の紹介でした。

紹介した商品の他にも様々な種類があるのでいろいろ探してみるのも楽しいものです。文房具なんかもそうですが商品を見て回るだけでもけっこう楽しいんですよね。僕もよくアナログ時代はコミック専門店に通っていろいろ物色してました(笑)。

自分に合うものを見つけるのはちょっと苦労したりしますが、使いやすい道具を探すことも作業効率、絵の上達には必要不可欠な要素です。我々は「弘法大師」ではないのですから(笑)。

最近はデジタルの普及によりこの手の商品の売り上げも減っているかもしれません。しかしやはりなくなってしまっては困るものばかりです。

僕もアナログで描けなくなっては困るので(笑)、練習を兼ねて原稿用紙に描いたりしてます。そのためにいろんな道具買い揃えたりもします。というか道具って並べてあるだけでもなんか嬉しいものですよね。

昔変えなかった道具などを「大人買い」して一人でニヤニヤしたりしてます。

キモイわね。

ありがとうございます(笑)。

 

次はデジタル用の道具の紹介をします(笑)。イラスト描き用の道具の紹介もしたいと思っています。

ではまた。
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