漫画テクニック スカートの描き方 制服スカート編 シワ&ベタの入れ方

ska 漫画テクニック講座 アナログ編

こんにちは OYUKIHANです。

最近やたら忙しくブログの更新が遅れがちですが 長い目で見てやってください。

今回はスカートの描き方についてです。

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目次をクリックすると好きなところから読めます。
ただスカートにも種類がたくさんあるので、今回は汎用性の高そうな

女子高生などの制服によくある「プリーツスカート」に限定して解説します。

 

スカートか・・シンプルだから簡単そうで実はけっこう難しいんだよなあ。男は特に「構造」からしてわからないし。

 

そうよねー。彼女でもいれば実際見せてもらうこともできるけど

いない人はねー。あっ(察し)

察するな。

 

学生のスカートによく使われる「プリーツスカート」 種類や特徴は?

 

プリーツスカートとは?

「プリーツ」とは英語で「ひだ」のことです。カーテンなどにも使われる「布の折り目」のこと。

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見た目の美しさや運動性を考慮して制服のスカートにはよく使われている縫い方です。

基本構造(上から)

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前から見て左側のひだが右のひだにかぶさっているのが基本の構造です。

こういう形のプリーツスカートを「車ひだ」とか「ワンウェイプリーツ」と言います。

アニメや漫画などでたまに逆になってる場合がありますが実際にはないそうです。作者が左利きだからとかいろいろ理由はあるそうですが、ほとんどの学校のスカートはこの「反時計回り」にひだがついたタイプを採用しています。

 

他にもアコーディオンタイプやボックスタイプなど種類があります。

 

アコーディオンプリーツスカート

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その名の通りアコーディオンのようにひだが細く柔らかいプリーツスカートです。

 

ボックスプリーツスカート

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まさしく「箱状」になっているスカート。制服に使われるが結構珍しいタイプ。

 

制服のスカートに使われている素材はほぼ「ポリエステル」です。ポリエステルは軽くて丈夫なので毎日着用するスカートの素材にはピッタリなのです。なので絵に描くときはその「軽さ」「硬さ」を表現することが重要になってきます。

 

 

プリーツスカート 描き方

 

正面図は割と書きやすいですね。

ちなみにスカートの丈は学校によってまちまちですが、ウエスト部分の位置はだいたい決まっています。

たまにサービスカットとして女性の「おへそ」をスカートの上に描く作家さんがいますが厳密にいえばこれは間違いです。「体の描き方」の記事でも書きましたが女性のおへそはウエストより下にあります。ウエスト=肘なのでスカートを留める位置はおへそより少し上になるのです。

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年齢や体形によって変わったりするかもしれませんがこれが基本形です。

そして当然ながらスカートは「丸まっている」ので「端っこ」に行くにつれてだんだん「ひだ」の大きさが細くなります。

「ひだの縦ライン」は、フリーハンドで描ければいいですが無理なら曲線定規を使ってもいいでしょう。

 

 

 

風になびく制服スカート

 

正面からの絵でも、これに動きが加わると少し難しくなりますね。

ひらひらとなびくスカートはキャラのかわいらしさを演出するのに大事なアイテムです。ただ前述したように制服のスカートは割と「硬い」印象なのでフレアスカートなどのような「ふんわり感」はありません。割と「カクカク」とした感じですね。

ただ、初心者の方が描くと「硬さ」だけが強調され過ぎてまるで鉄板のようなスカートになることがたまにあります。

それは「ひだ」の部分にあまり動きがないからです。

 

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もちろん素材の固さがあるのである程度カチッと描くのは悪くはないですがあまり動きがなさすぎるのも機械の様で軽やかさが出ません。

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この微妙なタッチを表現できれば「硬さ」の中にも「軽やかさ」を表現でき、よりリアリティのあるプリーツスカートが描けます。

突風などでめくれる場合はまた違いますが、走ったり振り向いたり、軽くなびく程度であれば形を「8の字」と覚えておくとイメージしやすいです。

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ただしそれに固執しすぎるとなびき方に「自由さ」がなくなってしまうので注意。あくまで基本形として覚えておく程度でいいでしょう。

 

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折れ曲がった制服スカート シワの描き方

 

制服スカートで描きにくいのはなんと言ってもキャラが座ったり屈んだりしたときのスカートにできる「シワ」の表現でしょう。

女性なら自分で写真に撮ることもできますが男性だと想像でしか描くことができません。今は専用のポーズカタログなどもあるので時間がある人は参考にすればいいと思います。

 

 

いちいち確認するのがメンドクサイ人は、スカートにできる「シワ」の特徴を覚えてしまいましょう。

まずはやはり「体のアタリ」を描いて、その上に被せるのが基本です。

 

前から見た図

 

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「ひだの方向」と、布が折れることによって「たるみ」ができる事(重力は下にかかるので、折れることによって下に向かう力を止められた分、布は外に向かう)を考慮に入れて練習すればある程度応用も効きます。

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後ろから見た図

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ベタの入れ方

 

続いてスカートへの「ベタの入れ方」の紹介です。

男性編でも書いたようにタッチや作風によってもさまざまな入れ方があります。ある程度自分独自の入れ方を決めておくと、複数の生徒を描くときにも「統一感」が出ます。

基本形

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ひだの裏部分に影を入れるのが基本。男性のツメエリもそうですがベタの部分を多くすればするほど画面は重くなります。作品の雰囲気に合わせて調整が必要です。

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まとめ

 

以上、今回は学生服に限った「スカート」の描き方、ベタの入れ方についてでした。

世代別で長さも違ったりして、スカート一つで表現できるものはたくさんありますね。

ですがやはり基本は「いかに可愛く、美しく描けるか」に尽きると思います。

 

自分なりの描き方やベタの入れ方を見つけて、オリジナリティのあるスカートが描けるように練習してください。

 

がんばってね!

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