「ドクター・キック~今ある命は宝物~」 医師でキックボクサー 二足のわらじを履く男 青葉繁物語 感想レビュー

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こんにちは。毎日暑いですが皆さん大丈夫ですか。OYUKIHAN[です。

今日は元キックボクサーで精神科医の「青葉繁」さんの著書

「ドクター・キック」~今ある命は宝物~の感想レビューです。

 

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青葉繁

福島県出身の元キックボクサーでNJKFウェルター級チャンピオン。

麻酔科医で医療に従事しながらリングに立つという異色の経歴で注目を浴びた。

現在は精神科医に転向して「青葉こころのクリニック」で院長を務め、うつ病に関する講演活動なども行っている。

 

数年前何気なく手に取った本ですが面白かったです。何より著者の「青葉繁」さんが、キックボクサーや医師になる前は、ごく普通のただの男性だったこと。

偉大な業績を成し遂げるのは一握りの天才だけの特権ではないという事がよくわかります。

岡本太郎のような天才の言葉は確かにアツいですがやはり我々のような凡人には理解しきれない部分もあるかもしれません。その点こういった「普通の人」の大成物語の方がより身近で、勇気を与えてくれる可能性があります。

もちろん両方読む価値はあるのでご自身に合った考え方を選ばれたらいいと思います。

 

 

恥ずかしがりやでいじめられっ子の子供時代

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キックボクサーを志すような方ですから昔から「ヤンチャ」なタイプかなと思ったらそうではありません。

小学生の頃は音楽の時間に人前で歌うことさえ恥ずかしくてたまらない、気弱な少年だったそうです。

体も小さいのでよくイジメられたそう。

格闘技やってる方って実はそういう方けっこういますよね。90年代に一世風靡した「辰吉丈一郎」さんも子供の頃はひ弱でいじめられっ子だったと告白しています。

だからこそ「強さ」に憧れるのかもしれません。青葉さんも憧れたのは当時人気だったプロレスラーの「タイガーマスク」さんだったそうです。

 

高校生くらいまでは平々凡々、将来何になるかも決められないような中途半端な生活をしていたそう。

それが高三の夏、自転車で帰宅途中車にはねられ、脳挫傷という命に係わる大きな交通事故に遭ってしまいました。

これが人生の転機になったと語っています。。

 

脳挫傷で一か月の入院、そこで医師になることを決意

 

はじめての入院生活で不安いっぱいだった繁少年を変えてくれたのが、いつも明るい笑顔で迎えてくれる担当医の先生だった。

暗くよどんでいる人間の気持ちを明るくさせてくれる「医者」という職業に憧れを持ち、「医者になりたい」と思ったそう。

しかし、高三の夏を過ぎ、成績は学年で後ろから数えてひとケタ。あまりに無謀な挑戦に学校の先生にも叱られる始末。

それでもあきらめず、一日20時間の猛勉強で大学の医学部に合格。

 

なぜそのようなことが可能なのか。実は交通事故の後遺症で、これから先脳に強い衝撃を受けると大変なことになるので気を付けてくださいと、お医者さんに言われていたそうです。

そのことから

 

「自分は長く生きられないかもしれない」

「今笑えることが全て」

「どうせ短い人生なら、やりたいことやってやる」

 

と思えたそうです。

 

事故で「命の期限」のようなものを宣告されたからこそ、真剣に生きることに執念が芽生えたようですね。

ちなみにその時は若かったためか本人にはっきり伝えなかったそうですが、その時青葉さんの頭の中には『くも膜下のう胞』ができていたそうです。

くも膜のう胞とは

脳の表面を覆う膜をくも膜といいます。くも膜の一部が袋状になったものをくも膜のう胞と言います。ほとんどは生まれつきできたものですが、一部は頭の怪我の影響でできることもあります。無症状なことが多く、ほとんどの場合は治療の必要がありません。できた場所や大きさによってはの頭痛や嘔吐、けいれんなどの原因になることがあり、症状を伴う場合は手術でくも膜のう胞を摘出します。くも膜のう胞は基本的には症状がないので、頭のCT検査やMRI検査で偶然指摘されることが多いです。もし指摘された場合は脳神経外科を受診してその後の対応について相談してください。

医師たちがつくるオンライン医療事典MEDLEY(メドレー)

 

青葉さんの場合、事故でできたというより生まれつきのもののようです。しかし事故で脳の検査を行ったことで存在がわかったらしく、この「くも膜下のう胞」があることが「今この時」を大事にしようという彼の人生のモットーにつながったと言えそうです。

 

その後大学在学中に「強くなりたい」という一心でキックボクシングの事務の門をたたき、キックボクサーとしてリングに立ちます。その後不屈の闘志で医師の国家試験にも合格し、麻酔科医で「キックボクサー」という異色の肩書を持つ男へと成長しました。

マンガみたいな話ですが、やはり「頭に爆弾を抱えている」ことから来る「今この一瞬の大事さ」を誰よりも知っているからこそできたことでしょう。

 

しかしそれにしても、頭に爆弾を抱えながら選ぶ職業がキックボクサーて・・

この辺の考え方が少し常人とは違いますね。

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その後も「腰椎椎間板ヘルニア」「アキレス腱断裂」「医療ミスによる手術の失敗」などの大けがや不遇な出来事に見舞われながらも見事「ウェルター級チャンピオン」にまで登り詰めることになります。

 

メディアに出て表現することの大切さ

 

時には試合で顔がボコボコの状態で患者の治療に当たることもあったそう。

しかし、患者さんの「次の試合はいつ?楽しみにしてるよ!」の声で頑張れたそうです。

 

そのうち、異色の経歴が注目されメディアにも顔が出るようになってきます。

初めは「テレビに出るためにキックをやってるんじゃない」とあまり露出することが好きではありませんでしたが、ある雑誌に「アメリカンフットボールの選手に対する教育論」として「メディアに出ることは人を成長させる」という記事が載っていました。

それを機にメディアに出るという選択をしてからまた人間が変わったと言います。

自分の思いを伝え続けることによって「表現力」が身につく。それは医療の仕事にも生かされていきます。

糖尿病の治療で入院を渋る患者に熱意をもって説得することによって、かたくなだったその患者さんの気持ちもほぐれ入院を承諾したそうです。

その時に「表現し続けることが、人を動かす原動力になる。」と悟ります。

 

僕もこのブログを続けて表現を続けることで、読む人の心を動かせる人間になりたいです。

そういう意味では、この一文がこの本の中で一番心に残った部分です。

 

 

まとめ

 

医師でキックボクサーという一見派手な経歴の持ち主の青葉さんですが、実は繊細で普段は物静かな方なようですね。

でも「いったんやると決めたらとことん」という頑固な性格。「あきらめの悪さ」もある意味うまく作用していたようです。

やはりどんな夢でも叶えるためには「頑固さ」も必要な要素のようですね。

 

その青葉さんですが今はキックボクサーは引退し、精神科医として医療に従事する傍ら「うつ病」などを科学的に研究、講演会などで発表する活動を続けているそうです。

 

どこにでもいる、いやむしろ子供時代は劣等感の塊だった青葉さんの半生に触れることで何か気付けるものがあるかもしれません。

よろしかったら是非一読ください。

 

ではまた。

 

 

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