アシスタントやりながら遠距離恋愛! 漫画をとるか彼女をとるか 漫画アシスタント体験記 第19話

asis 漫画アシスタント体験記

夢だけじゃメシは食えない

 

私はこう見えて(どう見えて?)アシスタントやる以前から付き合っている彼女がいました。あるサークルを通じて知り合った方で元は都内で会社員をしていた人だったんですがそこを辞めたあと実家に帰ってしまい事実上「遠距離恋愛」のような形で交際は続いていました。

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ただ私自身もバイトを辞めて「漫画家を目指す」ということになり、関係を続けていくことが難しいかも・・という状況になりました。年齢的にも上がってきて、これから先どうするのか何度も話し合い、でも結局結論が出ずそのままズルズル・・。

彼女にしてみれば 人は悪くないけど将来のことを考えればこのままこの人について行って大丈夫だろうか・・と思ったでしょう。そこそこの年齢の女性なら当然です。

でもしばらくはそのことをお互い考えないようにして過ごしてきましたが、私まで仕事を辞め、漫画家を目指すなんて言い出すもんですから。しかもそのせいで時間は不規則になりただでさえ遠距離で会える時間も限られてるのに二人で会う時間を調整するのが本当に難しくなったのです。

結果久しぶりに会ってもあまり盛り上がらずムードは険悪・・。いつしか会う日数も減り ついに

「少し冷却期間をおきたい」というメールを受けてしまいました(苦笑)

しばらくは彼女の言うとおりほおっておいたわけですが、このままだと確実に自然消滅だと思った私は仕事場でみんなに相談しました。←この時点で間違いに気づくべきでした(笑)。

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やんややんやの後押し

 

「んなもん彼女の実家行って彼女かっさらってこいやー!」  

「今から行け!さらってくるまで帰ってくんなー!」

 

(笑)(笑)(笑)

いや あのねえ・・ そっちで勝手に盛り上がられても困るんだけど   と言いながらその時の私は「よーし・・やったるか!」 てな気分になってました。(今の私がそこにいれば正座させて説教ですが。)

まんまと乗せられた私は彼女に何も知らせないまま休みの日を見計らい、奮発して買ったプレゼントと共に彼女の実家へ。(一緒に暮らそう、一緒に暮らそう)心の中で言うべきセリフを何度も練習し東京を離れて数時間(結構遠いんですこれが)。今考えてもほんとこんな重い行動、なんでしてしまったのか後悔しきりです(笑)。

それでも途中でやっぱり怖くなって、彼女に「近くまで来ている」とメール。

当然ながら「急に来られても困る。」との返事。ただもう引き返せないところまで来ていた私は「大事な話がしたい。実家は迷惑だから近くの喫茶店にいる。」と送り、しばらく待機。

30分、一時間、一時間半・・待てども待てども彼女は来ず、それから返事もなし。待ちきれなくなった私は「今度、漫画の新人賞に応募する。そこで必ず大賞を取ってデビューする。しばらくは大変かもしれないが付いてきてほしい。」と、口では絶対言えないセリフを書いて送信しました。

そして待つこと数分・・

 

 

彼女もいろいろ考えてのことだったでしょう。

 

ケータイの画面には「ごめんなさい」 の文字。・・・・それからしばらく待ちましたが結局彼女が現れることはありませんでした。

完全な玉砕に、職場の仲間はお疲れさん会を開いてくれました(笑)。「そういう刺激的なこと自分じゃあまり経験しないから新鮮だったよ!」とかなんの励ましにもならないホメ言葉?を頂き、この連中に言ってよかったのか悪かったのか複雑な気分に(笑)。

それ以来彼女には会ってません。今頃どうしているやら・・。

こんな私のつまらん恋愛物語にお付き合い頂きありがとうございました。 で・・大賞は取れたのかって?   それはまあ・・別の機会に。

 

つづく

(この体験記は不定期更新となります。次に続いたり、しばらく後だったりします。ご了承ください。すぐ続きがお読みになりたい方は、こちらをクリックしてください。)

果たして大賞は取れるのか?アシをしながら新人賞応募!アシスタント体験記 第20話

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