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taikenki

体験記

世の中には「合う・合わない」人がいるのは当然だけど‥。漫画アシスタント体験記 第30話

2018/05/17

さて、新たな仕事場での作業。

しかしそこそこ現場での作業に慣れ始めていた私、しかも初対面のはずの同僚アシスタントが以前会ったことのある陽気な人であったためか、そこまで緊張することもなく作業自体は淡々と進んでいました。

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一生懸命頑張ってみたんですが・・

タイトルにも書きましたが、世の中どう頑張っても「合わない人」っているもんですね‥。空気が合わないというか、間が合わないというか。

私にとってこのTさん(作家)はまさにそういう人でした。 具体的に「何が」と言われれば難しいんですがね‥。なんというか すべてにおいて「のれんに腕押し」状態。そういう人だと割り切ればよかったのかもしれませんが、私の方も何とか仕事は楽しくやりたいと思う方なので、努めて明るく振舞っていたのですが完全スルー・・。でもたまにご自分がテンション高い時もあって、それに対してこっちが思う通りのリアクションをしないと途端に機嫌悪くなる・・。ある意味「子供がそのまま大人になった」感覚の人でした。

作家さんの反応の悪さは、はじめて行った現場でも経験済みなのですがあの時は私の技術的な問題もあり(あれだけ失敗繰り返せば反応も悪くなるよな・・)と納得もできるのですが、今回は仕事面ではしっかり要求に応え、認めてもらえるだけのことはしていたつもりです。

にもかかわらず、仕事を上げても不愛想、世間話にも乗ってこない(そもそも会話を続けようという気がない)・・まあ、私の方もあまり要求してもなんなので(本人も「私コミュ障なので」とカミングアウトしてましたし)、あまり無理なことはせずこっちはこっちで同僚アシスタントのHくんと、楽しくにぎやかにやっていたのですが・・。なんだかそれはそれで気に入らないらしく‥。まさに「どないせえっちゅうねん」状態でした。

そしてこのTさん、話をするときに人の目を見ないんですよね‥。まあ、今考えると漫画家さんにはそういう人結構多いのですが、その時はまだそこまで業界のこと知らなかったのでなんとなく「付き合いにくいなあ・・」と思いつつもやはりこっちはアシスタント、しかも向こうも新人、徹夜も続いたりしていろいろ不安定な部分もあるんだろうと、気を使ったりしながらの作業が続きました。

そしてどうやら、向こうもそれを感じ取っていたらしく、担当編集さんに「○○さん(私の事)が話をしてくれない」など、相談していたらしいのです。それが私の耳にも偶然入ることになり・・。私としては結構頑張ってたつもりなのでそんな風に言われるとは思いもよらず。現場はどんどん険悪なムードに。仕事場が作家さん含めてたった三人だったことも災いしましたね。もっと大人数であれば多少気持ちは散らせてよかったかもしれませんが、三人だといったん空気が悪くなるともう収集つきません。

そして、「ある事件」をきっかけに事態はピークに。この事件に関してはさすがに書けません(笑)。相手が女性だからまだ何とかこらえていましたが、今回は私の方が、相手が男性なら確実に手が出ていたであろう事件がありいよいよ状況は最悪。しかしここはいったん収めて一度、腹を割って話し合おうということになりました。

お互い思ってることを言い合い、直すところは直していこうと話し合いました。私の方はTさんの対応などの不満を、Tさんは私に対しての不満(私もまだ若かったせいか態度を顔に出してしまってたみたいで、そこは反省してます)を正直に話し、その時はいったんお互いに矛が収まって「まあいろいろあるけど、水に流してやっていきましょう。」ということになりました。

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仲直りの矢先に起こった「失踪事件」

 

以前から思ってたことを言い合って、しばらくはスッキリし、Tさんの方も少しは改心したのか以前とは見違えるほど「明るく」接していました。(なんか無理してるな~、いつまで続くかな‥)と、一抹の不安を覚えながらも、それでも仕事場が明るくなったことには素直に喜んでいました。

そして珍しくTさんの方から、仕事が終わったらカラオケ行きませんか?と誘われ、仕事場のみんな(と言っても三人)で、打ち上げという形で少々お酒を飲み、そのあとカラオケに行って、疲れているのもあってみんな妙にテンション高く、結構盛り上がって楽しい打ち上げでした。結局朝方までカラオケボックスにいて、始発で解散することに。久々のカラオケとお酒と仕事の疲れがどっと来て、家に帰った後はそれこそ風呂も入らず「死んだように」眠ってしまいました。

何時間眠ったでしょうか‥電話がけたたましく鳴り響きます。まだ眠り足りない私はもう「ほっとこう」と思い無視していましたが、しばらく鳴り続け、しかも諦めて鳴り止んだかと思えばまたすぐ鳴り始める。

何やらただ事ではない気配を感じた私は、必死になってベッドから起き、電話を取りました。電話の相手はなんと作家のOさんの、担当編集の方でした。いかにも焦った感じの口調で私に話した言葉は・・

「あのすいません、Tさんどこ行ったか知りません?」

でした。

私「え?」

担当さん「いや、今日打ち合わせのはずだったんですが捕まらないので‥家にもいないし、聞いたら打ち上げで飲んでたって話ですがそのあとどこへ行くとか言ってました?」

私「いや別に・・ただ駅で解散しただけなんでみんな家に帰ると思ってたんですが・・」

担当さん「そうですか‥いや、こういうことちょくちょくあるんで・・ひょっとして行先わかったら私に連絡もらえますか」

私「あ・・はあ・・わかりました」

寝ぼけまなこだったせいもあってなんだかわけもわからず、(ちょくちょくあるんで)の意味も大して気づくことができないまま再び眠りの中へ。そしてさすがに時間もたち、日中ずっと寝ていたおかげですっかり夜になりました。メシも済ませてさあこの夜中をどうやって過ごそうかと考えていた時、時間は夜中の一時を回った頃でした。

ふたたび私の電話が鳴り・・相手も再びOさんの担当編集さん。何やら疲れ切った声で

「やっぱり見つかりません‥この時間にも家に帰ってないみたいなんですう・・どこ行ったか、知りません?」

 

つづく

 

(この体験記は不定期更新となります。次に続いたり、しばらく後だったりします。ご了承ください。すぐ続きがお読みになりたい方は、こちらをクリックしてください。)

変わった人はこの業界には多い‥この方もまた!アシスタント体験記 第31話

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結論から言えば、そんな大げさな「失踪」ではなく、すぐに見つかったのですが、彼女がいたところは実に、おかしなところだったのです‥。

 

 

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