気持ちを切り替え 次の段階へ・・ 漫画アシスタント体験記  第14話

アシ 体験記

 

しばらくは放心状態

 

入団わずか一ヶ月で早くも戦力外通告を受けた私は、ある程度ショックは受けながらもどこか「ホッ」としていて、ぽっかり空いた時間を自作漫画の作業に取り掛かっていました。

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とはいえやはり一発目のインパクトが強く、「漫画家の仕事場ってみんなあんななのかなあ・・他の作家さんたちもあんな感じだったらどうしよう・・。もっと楽しくやれると思ってたのになあ~」

と、これから先のことについてなど、今まで以上に心配になっていました。なにせ好きで選んだ仕事、そして多少なりとも「他人より自信のある」作画作業の仕事において「戦力外」というレッテルを貼られたわけですから。

「やはり所詮は素人レベル。プロの世界では通用しないのか・・。」プロの洗礼というには余りにもお粗末な私の技術が原因なのですが、当時の私は絵を描くことにはそこそこ自信があったものですから、そのショックは大きかったものです。

そうこうしているうちにしばらくして、作家さんから連絡が行ったのでしょう。 私を担当してくださった編集さんから電話がかかってきました。

 

次の現場を紹介していただく

 

いろいろ事情は聞いたと。まあ初めてだからこういうこともあるさ と優しい慰めの言葉を頂き、多少は気分がほぐれた私。そしてもしまだアシスタントをやる気があるのなら、別の現場を紹介するけどどうする、という話。

多少自信はなくなっていたもののまだやる気は捨てておらず、でもクビになった後のことなど考えてもいなかった私にとってこれほどありがたいお言葉はなかったです。

(こういうことも、担当編集さんがついたことのメリットに挙げられると思います。全く何もない状態だと何もかも自力で初めからやり直さねばなりませんから。)

「す、すいません、ぜひお願いします・・。」

とはいえ今度失敗したらもう紹介しては貰えないだろうな、これが最後のチャンスと思ってしっかりやろう。新しく紹介してもらった仕事先の住所と電話番号をメモしながら、私はそれまで以上にメラメラと闘志を燃やし決意を新たにしていました。

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新たな作家様の漫画は「日常系ファンタジー」

 

新しく紹介された現場は、やはり週刊でしたがこれから新連載を始めようというベテラン作家さんのところでした。しかも私をさらに恐怖に陥れたのは(笑、その作家さんの絵柄が前の作家様と比べて段違いなほどクオリティの高い絵だったことでした。

前の人も決して下手ではないにしろそれほど絵が印象的な人ではなく、どちらかといえばストーリー中心の作家さんでした。だから私も初めてのアシスタント先には適してるかなと思ったのです。

にも関わらず実際の現場は思った以上に厳しく・・(笑)。(単に私の力不足の面もありますが)

前にも書いたと思いますが絵柄と現場の厳しさは決して比例しません。絵が上手くないからといって現場が楽とは限らないのです。逆もあります。

でもこの時の私は前の仕事場しか知らなかったため、「あそこであんな厳しいのならここはどんなに・・」と心底恐怖心を抱いていたのは事実です。

 

つづく

(この体験記は不定期更新となります。次に続いたり、しばらく後だったりします。ご了承ください。すぐ続きがお読みになりたい方は、こちらをクリックしてください。)

 

基本を叩き込まれる&初めてのアシ仲間? 漫画アシスタント体験記 第15話

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