体験記

初給料日!そして衝撃の展開へ・・アシスタント体験記 第13話

2017/07/27

アシ1

作家様と二人だけの気まずい空気(笑

 

妖怪の館 じゃなく 素晴らしい仕事場である(笑) アパートを目の前にし、逃げ出したい気持ちを必死で抑え「今だけだ、今だけだ、乗り越えるんだ、乗り越えるんだ」

ほとんど呪文のように心の中で唱え、意を決してドアをノック。中から「はーい」という「例の」お返事。

再び試練の時がやってまいりました。

しかもなんと今回は私がトップだったようで(まあ一応やる気を見せられればと思い少し早めに来たのは事実ですが。) なんと作家様と私だけの二人でひとつの部屋にいるというなんとも重苦しい雰囲気。

そして作家様は既に仕事を始めています。準備を進める間、何も会話なしというのもおかしいと思ったのでこちらから話しかけてみることに。ちょうど作家さんの作業がホワイトによる「散らし」(ベタやぐらトーンの上にホワイトを散らして星空などを表現している途中だったので

「やはりさすがですね~ そういうの私まだできないんですよね、なにか特別にやり方とかあるんでしょうか・・?」と聞いてみた。 一瞬の沈黙の後・・「・・コツがあるんです。」

以上。会話終わり(笑笑)。

コツは教えてくれませんでした。ひょっとしたら私の「さすがですね~」がまずかったのか?「当たり前だろ!お前が言うな!」と心の中で思ったとか?

まあいずれにしても聞けません。とりあえず今回分の「枠線引き」を渡されて、そのあとは先輩アシが来るまでひたすら無言という、楽しい時間が過ぎて行きました・・

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一ヶ月が立ち、初給料日

 

そこから後のことは、大体同じなので割愛します。相変わらずミス連発でご迷惑かけまくりでしたが、なんとかそれでも一ヶ月の勤務を無遅刻無欠勤でこなしいよいよ初めての給料日。

渡し方は現場によって違います。銀行振込のところもあれば 一括で手渡し、分割、ヘルプさん(その回だけ手伝いに来てくれた人)にはその回ごとなど。ベテランの作家さんのところは昔からの慣習で手渡しが多いと聞きますが。まあ様々です。

ここの仕事場は別室へ呼ばれての手渡しでした。先輩アシさんが呼ばれて軽く何やら会話があったあと、いよいよ私の番です。

「またいろいろ言われるんだろうなあ・・嫌だなあ・・」と、心で思いつつ、作家さんのいる部屋へ入りました。

 

しばらくの沈黙のあと

 

封筒に入った一ヶ月分の給料を渡されたあと作家さんは 別に小言を言うわけでもなく、何か言いたそうに、でもとても言いにくそうにしていました。しばらく沈黙がつづいたあと、意を決したように

「実はですね・・○○さんにはこの一ヶ月頑張ってお仕事していただきましたが・・それを今回で終わりということにさせていただきたいんです。」

・・はじめは何を言われてるのかよく理解できませんでしたが

「こちらから募集しておいて勝手な話ですが、正直○○さんの実力ではこれから先お任せするわけにいかないんです。 私も週刊連載という状況の中、教えるという時間も取れませんし・・勝手なこと言ってすみません。」

 

この時初めてこの作家さんの「優しい顔」というものを見た気がします(笑)。実に腰が低く柔和な表情をされました。「こんな顔もできるんだ」と内心思ったことは確かです(笑。

はい、ようするに  クビ  です\(^o^)/。 「お前もういらない」ということを実に丁寧な言い方で言われたわけです。

初めてのアシスタント、入って一ヶ月 自分なりに試行錯誤、努力に努力を重ねてまいりましたがその結果は はい クビ。 見事に クビ。

ただ私はこの時正直な感想として「もうここへは来なくていいんだ」と、心の底で安堵していたのも事実です。

 

こうして私のはじめてのアシスタントは 見るも無残聞くも無残な結果となってしまいました。前途多難な幕開け、私の華麗なるアシスタント遍歴の第一幕、

しゅうりょおおおお!笑笑笑

 

つづく

(この体験記は不定期更新となります。次に続いたり、しばらく後だったりします。ご了承ください。すぐ続きがお読みになりたい方は、こちらをクリックしてください。)

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